試合後の会見に臨んだヤンキースのアーロン・ブーン監督【写真:川村虎大】

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第5戦で敗退

【MLB】ドジャース 7ー6 ヤンキース(日本時間31日・ニューヨーク)

 ヤンキースは30日(日本時間31日)、本拠地で行われたドジャースとのワールドシリーズ第5戦に6-7で敗戦。シリーズ成績1勝4敗で、世界一を逃した。試合後の会見に臨んだアーロン・ブーン監督は「会見がずっと前に始まらないといけないを理解している。なので、その件については謝罪する」と言葉を絞り出した。

 第4戦に大勝し、迎えた第5戦は不調だったアーロン・ジャッジ外野手がワールドシリーズ初アーチで先制。その後も得点を重ねて5点のリードを得た。先発のゲリット・コール投手は4回まで無安打投球。場内は楽観ムードが漂っていたが、5回に度重なる守備のミスが重なって5失点。その後に勝ち越したものの、8回にベッツらの犠飛で逆転を許した。

 8回の攻撃はチャンスを作るも無得点。9回も得点を奪えず、目の前でドジャースに優勝を決められた。ドジャースが世界一セレモニーで歓喜の輪を作る中、ヤンキースはチームミーティングを行ったという。

 ブーン監督は会見が遅れたことを記者に謝罪。疲れ切った様子で「このポストシーズン、そしてワールドシリーズ(チームは)密にやってきたんだ。それだけだよ。お互いが、お互いの為に、心の内を打ち明けていたんた。これは私たちにとって、非常に辛い瞬間だからね」と、シーズン終了をまだ受け入れられないといった様子だった。

「チームの前でも言ったけど、今は心が傷ついている。一生傷つくだろう。感情が高ぶるメッセージをいくつも、お互いにかけていた。だから(遅れた件について)謝罪するよ」と、指揮官だけでなくヤンキースナイン全員が悲嘆に暮れていたことも明かした。

「優勝したドジャースとデーブ(ロバーツ監督)を祝福したい。このシリーズでは彼らの方がいいチームだったけど、このチームの誇りが失われる訳ではない。遅れた理由は、私たちに今まで起きたこと、やり遂げたこと、戦ってきたこと、そして一致団結していたことを話していたからだ」と、勝者を称える姿勢は最後まで忘れなかった。(Full-Count編集部)