米ノースカロライナでの集会に登場したトランプ前大統領=30日(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補のトランプ前大統領は30日、激戦州の南部ノースカロライナでの集会で、バイデン大統領が「私の支持者のことをごみ呼ばわりした」と憤慨し、民主党候補のハリス副大統領も同様に支持者を見下していると非難した。

 バイデン氏は29日、トランプ支持者らを「ごみ」と呼んだと報じられた。「憎悪に満ちた支持者の暴言をごみと言いたかっただけだ」と弁明したが、ハリス陣営にとって手痛い失点になった。

 トランプ氏は「米国人を憎むような人間が大統領になれるわけがない。ハリス氏には大統領になる資格がない。この国をごみのように扱っている」と批判。2016年大統領選で民主党候補だったヒラリー・クリントン氏がトランプ支持者を「嘆かわしい人々」と呼んだことよりも「ひどい」と訴えた。

 バイデン氏の発言は、トランプ支持者の一人が米自治領プエルトリコを「ごみの島」と呼んだことへの反論だったが「ごみ」の対象が支持者と暴言のどちらを指すのか不明確な言い方をしたため、物議を醸した。