指示を出す坂倉(撮影・佐々木彰尚)

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 「侍ジャパン合宿」(30日、宮崎)

 野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿2日目が30日、宮崎市内で行われ、広島・坂倉将吾捕手(26)が同郷で同学年の楽天・藤平とのバッテリーで勝利に貢献すると誓った。中学時代の選抜チーム以来となる同じユニホームに袖を通した2人。息の合った活躍でチームを大会連覇に導いていく。

 ブルペンに坂倉のミットの音が響く。「ナイスボール!」と、うなずきながら返球。白球を受け取った藤平は少し懐かしそうな表情を浮かべていた。右腕の代表初ブルペンで女房役を務めた坂倉は「子供ながらに『こうなれたらいいね』って話していた。それが現実になった」と笑みを浮かべた。

 千葉県出身の2人は小学生の頃から顔見知り。中学時には、ともに地区のシニア選抜に選出され、バッテリーを組んだ経験もある。「本当に仲良くて、普通に遊んだりもしてました」と坂倉。藤平とのエピソードを問われると「やんちゃなんで、何かをたくらんでいろいろやってるようなイメージがあります」と冗談交じりに、意外な一面を明かした。

 藤平は今回が侍初選出。メンバー入りが決まった際には坂倉から連絡し、「『やったね』っていうやりとりもあった」と共闘を心待ちにしていた。

 この日は初日の鈴木翔に続き、藤平と清水のボールをブルペンでチェック。午後からのフリー打撃では36スイングで4本の柵越えを放ち、順調な調整ぶりを示した。

 本戦で藤平とのバッテリーが実現すれば、「彼のいいところちゃんと出してもらう。後ろにそらさないように」と意気込んだ坂倉。2人の絆で大会連覇へと導いていく。