阪神・岡田彰布前監督

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 阪神の岡田彰布前監督(66)が28日、甲子園のクラブハウスを訪れた。甲子園の訪問は今季最終戦となった13日のCSファイナルS・DeNA戦以来。到着したタイミングで偶然、後任の藤川球児監督と対面し、笑顔で言葉をかわした。

 CS前に風邪を発症し、練習を欠席するなど体調は万全ではなく、シーズン終了後のオーナー報告や退任会見は見送られていた。球団関係者によると、現在は回復しているという。

 岡田前監督は15年ぶりに阪神の監督に復帰した昨季リーグ優勝と日本一を達成。球団初のリーグ連覇を目指した今季もシーズン最終盤まで巨人とし烈な優勝争いを繰り広げ、2位に食い込んだ。CSはリーグ3位のDeNAに2連敗。試合後には「(昨年)日本一にまでなったのに何で心残りがあんねん」と岡田節で話していた。

 今季限りで監督退任となり、球団は功労者として新ポストを用意。来季からフロント入りすることを発表した6日、粟井球団社長は「タイガースを支えてもらう。これだけ実績のある監督でいらっしゃる。有形無形の力を借りながら、次のシーズンを戦っていきたい」と話していた。