開票センターで当選確実の候補者名が記されたボードの前で記念撮影に応じる国民民主党の玉木代表(左)と榛葉幹事長(27日午後、東京都新宿区で)=杉本昌大撮影

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 国民民主党は、玉木代表(香川2区)や古川元久国会対策委員長(愛知2区)が小選挙区で順調に勝利した。

 比例選も堅調で、公示前7議席から大きく伸長し、衆院に単独で法案提出が可能な21議席を上回った。

 玉木氏は27日夜、インターネット番組で「選挙で『手取りを増やす』『社会保険料を抑える』ということを訴え、それをやってくれという国民の思いを託していただいた」と手応えを語った。

 政策面では、消費税率の5%への引き下げや、所得税負担の軽減、電気・ガス代の値下げなど家計支援を中心とした経済政策に重点を置き、現役世代の「手取りを増やす」と主張。自民党派閥の「政治とカネ」の問題に絡み、調査研究広報滞在費(旧文通費)の全面公開や、政策活動費の廃止を掲げ、政治資金規正法の再改正を訴えた。

 「対決より解決」とする政策本位の現実路線が、自民への不信感を抱えつつも、野党の左派色に抵抗感を持つ保守層や無党派層からの支持拡大につながった側面もあったとみられる。

 支持母体である連合傘下の民間産業別労働組合(産別)の支持固めも全国規模で行い、比例票の伸長にも注力した。

比例3枠 他党に名簿 登載者足りず

 国民民主党は、比例選東海ブロックで3議席を獲得できる票を得たが、重複立候補者の大半が小選挙区で当選して比例名簿登載者が不足し、公職選挙法の規定で2議席が他党に回った。北関東ブロックでも1議席が他党に回った。