井上監督がオーナーを務める極上松阪牛「樹一」のインスタグラム(@jyuichi.gokujo_matsusakaushi)より

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 中日・井上一樹新監督(53)が27日、今季で3年契約を終えるライデル・マルティネス投手(28)に“焼き肉接待”で残留を要請したことを明かした。自身がオーナーを務める極上松阪牛「樹一」に招待。「勝つために、お前の力は必要不可欠だって話をした」と絶対的守護神に熱意を伝えた。

 ドラフト会議で4球団競合の末、自らくじを引き当てた関大・金丸への指名あいさつを行った25日、大阪から名古屋に戻り、会食へ。助っ人右腕の家族、通訳も同席し、大好物のタンやハラミを振る舞った。「ごちそうしたのか?」の問いには「そりゃ、そうでしょ! ライデルの方が(年俸を)もらってるけど…」と笑い飛ばしたが、有意義な時間を過ごした。

 マルティネスは今季、自己最多の60試合登板で43セーブを挙げ、2度目の最多セーブのタイトルを獲得した。複数のNPB球団も興味を示しているが、3年連続最下位からの脱却へ欠かせないピースとなる。金額の交渉は球団に一任しているものの、今後も慰留に全力を尽くす。「各球団で金庫の大きさは違う。ドラゴンズは最大の誠意を見せてるよってことも伝えた」と指揮官。助っ人の思いを尊重しつつも、吉報を待つ。(森下 知玲)