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 俳優の木村拓哉(51)が27日、自身がパーソナリティーを務めるTOKYO FM「木村拓哉 Flow」(日曜前11・30)に出演。虚血性心疾患のため17日に亡くなった俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さん(享年76)を追悼した。

 リスナーから、西田さんを悼むメールが寄せられると、木村は「僕も、あの訃報を耳にしたときには、なんか非常に落ちてしまいましたね」とショックを口にした。

 西田さんが猪八戒役を務めたドラマ「西遊記」を振り返り「あれは観てたな〜。本当に観てた。うわ、面白い!って思ってたし、凄いエンターテインメントを、ワクワクさせてもらった」と懐かしんだ木村。また、「釣りバカ日誌」シリーズで主演を務めていたことにも触れ、釣りが趣味だという自身にとって「好きな俳優さんになるのが当然の視聴者と出演者っていう感じだったので」と話した。

 また、木村は1998年、自身初の時代劇で主演を務めたTBSドラマ「織田信長 天下を取ったバカ」で、西田さんと初共演。「ごあいさつさせていただいたときに、“よろしくね”だったり“すてきだね”だったり、“こちらこそよろしく”だったり“一緒に楽しもうね”だったりが、全てが込められたような“あー、こんちは、こんちは、こんちは〜”って言ってくれて」と語った。

 また、西田さんがジャズを流して台本に書き込みをいれたり、演技のアレンジを考える様子を目撃し「いつも西田さんって、音を流しながら本を入れたりするんですか?」と聞いたことがあったそう。すると西田さんは「だって気持ちいいじゃん〜」と回答。木村は「せりふを体に入れるっていうことを気持ちいいことに変換しちゃうんだ」と目から鱗だったと語った。

 木村は「常に笑ってくれてた。こないだ訃報を聞いたときは、本当に止まったな。今は逆に、すてきな現場の過ごし方を、作品に対する向き合い方もそうですけど、自分に真似はできないと思うんですけど、本当にすてきな先輩が現場でこうやって俺に接してくれたなっていうのを忘れずに、自分もいろんな作品に向き合っていきたいなと思いますし、本当にたくさんの笑顔をありがとうございましたって言葉もそうですし、本当にすてきな作品をありがとうございましたって言いたいですね。もう虹の橋を渡った向こう側では“気持ちいいじゃん”っていう音楽を聴きながら、大好きなお酒だったりとか、楽しんでいただきたいなって思いますね」と悼んだ。