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中国のSNS・微博(ウェイボー)上で、日本で生活する中国人男性の動画が話題になっている。

23日に微博に投稿された動画で、中年の中国人男性は「日本に来てから一番印象深いことは何かとたくさんの人から尋ねられたが、私は(日本で)『自分はおそらくいい人なんだろう』と感じる。警察に話を聞かれることもないし、地下鉄には保安検査もない。役所にふらっと入っても、誰も自分を疑わない」と笑顔で語った。

また、「ここでは、ごみをポイ捨てするなとか、そこらに痰を吐くなとか言われない。誰もそんなことをしないから。みんながやっていないから自分もやらない、それでいいんだ」「日本国内ではほとんど保安検査が行われるのを見かけないし、監視カメラも見かけない。ありはするが非常に少ない」などと語った。

さらに、船に乗って離島に行った際に同行者が復路のチケットをなくしてしまったものの、係員にそのことを伝えると「どうぞ」とそのまま船に乗せてくれたというエピソードを披露し、「何の確認も証明も必要ない。だから、自分はいい人だと感じる。十分な信用が与えられているんだ」と話した。

中国のネットユーザーからは「知小礼無大義(小さな礼儀は知っているが大義がない。日本を揶揄する時によく用いられる言葉)」など一部批判的な声はあるものの、「(日本は)アジアの素養のトップ」「(日本は)社会管理コストが低くて済む」「秦の制度(中央集権制)における金持ち(権力者)への寛容と一般人への厳しさは想像を絶する」「実際、わが国の地方政府もそんなに厳しくしなくてもいいと思う」といった声が多く上がった。

また、「日本は明治からすでに全国民への教育が始まり、われわれが民国の時代には基本的な素養教育が行き渡っていた。これが差というものだ。これからわれわれも良くなるだろうが」とのコメントや、「どこの国の人だろうと、十分な尊重を受けられれば尊厳と自由のある生活ができる。尊厳と自由は、この世界で最も価値があるものではないだろうか」とのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)