NHK大河ドラマ「光る君へ」の撮影が終了し、花束を手に笑顔を見せる吉高由里子(左)と柄本佑

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NHKは25日、現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」の撮影が同日に終了したことを発表した。

昨年5月にクランクインし、約1年6カ月を要した。主人公の紫式部を演じた吉高由里子(36)は「『光る君へ』を撮影していた1年半は毎日、現場に来ることが楽しみで私の日常になっていました。その『日常』というものが、明日から『思い出』と言う言葉に塗りかえられてしまう瞬間をいま実感し、受け入れづらいです」と率直な思いを明かした。

続けて「大河ドラマの主役は一生に一度しかできないものだし、生きていて一度しかない『奇跡』がこの『光る君へ』という現場でした。一生分の幸せを使ったかなというくらい幸せでした」と語り、「一日一日をかみしめてきょうを迎えることができて感慨深いです。ありがとうございました」とつづった。

藤原道長役の柄本佑(37)は「『光る君へ』チームはすてきな人たちばかりで、いつも温かく迎え入れてくれる、朗らかな現場でした」と振り返り「自分が出ていながら『本当に面白そうなドラマだな』と思える作品に参加できたことが本当に幸せで、あっという間でした」と語った。

さらに「藤原道長の人生を1年半で過ごし、駆け足ですが、その時間を追体験できたと実感しています」とし、「スタッフ、キャスト、みんなの総意だと思いますが、紫式部役が『吉高由里子さんでよかったね』と撮影を終えたいまも感じています。ありがとうございました」と感謝を込めた。