最強挑戦者決定戦を戦う関根幸太朗(左)と渡来美響(カメラ・戸田幸治)

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◆プロボクシング ▽日本スーパーライト級(63・5キロ以下)最強挑戦者決定8回戦 同級1位・関根幸太朗―同級2位・渡来美響(26日、東京・後楽園ホール)

 日本スーパーライト級最強挑戦者決定戦(26日、東京・後楽園ホール)の前日計量が25日、都内の日本ボクシングコミッションで行われた。同級1位の関根幸太朗(ワタナベ)が63・4キロの100グラムアンダー、同級2位の渡来美響(みきょう)=三迫=が63・2キロの300グラムアンダーでパスした。

 日本王者の李健太(帝拳)への挑戦権をかけた一戦。関根は埼玉・花咲徳栄高から拓大に進むもアマチュア時代は18勝(5RSC)20敗と負け越し。しかし、プロ入り後は21年、全日本新人王に輝きMVPを獲得。22年には現・東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ウエルター級(66・6キロ以下)統一王者の佐々木尽(八王子中屋)と契約体重64・5キロ以下6回戦で引き分けた。その後も強打を武器に6連勝し、無敗で日本ランキング1位まで上ってきた。「プロはぶっ倒せばいいんで。アマチュアエリートをボコボコにするのが楽しみの一つ」と不敵に笑った。

 一方、渡来は神奈川・武相高から東洋大に進み、77勝(19RSC)15敗の成績を残し、国体で2位に入った経験もある。昨秋には渡米してロサンゼルスとラスベガスで約5週間合宿。ラスベガスでは元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)のジムで練習を行った。今年も7月から1か月間、ロサンゼルス合宿を敢行した。昨年9月にプロデビューしたジムのホープである6戦全勝(5KO)のカーメル・モートン(米国)ともスパーリングを行い、貴重な経験を積んだ。

 「総合的に(能力が)上がった。世界タイトルを取ることが目的で、(日本王座は)通過点として必須のタイトル。打たせないで、一方的に打つのが理想」と関根との無敗対決を制し、日本王者に挑む未来を見据えた。

 戦績は26歳の関根が9勝(8KO)1分け、25歳の渡来が5戦全勝(3KO)。