Amazon傘下のテック企業・Eeroが開発した屋外用Wi-Fiネットワーク拡張デバイス「eero Outdoor 7」が発表されました。-40℃〜55℃の温度環境で動作するように設計されていて、IP66対応で雨や雪にも耐えることができます。

eero Outdoor 7 | eero

https://eero.com/shop/eero-outdoor-7

New eero Outdoor 7 mesh wifi system gives you internet outside

https://www.aboutamazon.com/news/devices/eero-wifi-outdoor

Eero’s newest device lets you take your Wi-Fi outdoors - The Verge

https://www.theverge.com/2024/10/23/24277515/eero-outdoor-7-wifi-outdoor-access-point-price-release-date-specs

eero Outdoor 7は屋内のWi-Fiネットワークを屋外にも拡張するデバイスです。Wi-Fi 7をサポートし、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドに対応しています。Eeroの屋内用デバイスには6GHzに対応したものもありますが、eero Outdoor 7は6GHzに非対応。EeroのCEOは「屋外での6GHzの使用にはかなり大きな制限があるため」と説明しています。

eero Outdoor 7には2.5GbE PoEポートが1つ搭載されていて、最大通信速度はワイヤレスで2.1Gbpsになります。カバーできる距離は最大1万5000平方フィート(約1390平方メートル)で、800m離れた地点でも数百Mbpsの速度で通信が可能だといいます。



動作環境は-40℉〜131℉(-40℃〜55℃)で、防塵防水規格はIP66。「アリゾナの暑さからアラスカの寒さまで」さまざまな気候や、業務用冷蔵庫やビーチ、時速約160kmの風が吹くトンネルの中で耐久テストが実施されているそうです。Eeroは「一年中、屋外に安全に設置できます」と紹介しました。

ユースケースとしては、屋外のプロジェクターに映画をストリーミングしたり、セキュリティカメラをつないだり、庭の端にある小屋でWi-Fiを利用したり、ガレージに駐車した自動車のソフトウェアアップデートをしたりすることが想定されています。



eero Outdoor 7はEeroでは初の屋外拡張用デバイスで、CEOは「お客様から、何度も『Eeroのデバイスは全部外に置いているのですが、屋外専用のデバイスはないんですか?』と聞かれるなど、屋外用の製品は要望が多かったんです」と、開発に至った経緯を話しました。

なお、記事作成時点ではアメリカでのみ販売される予定となっていて、カナダ版が近日公開される予定。価格は349.99ドル(約5万3000円)または399.99ドル(約6万1000円)で、2024年11月13日から、Eero公式サイトやAmazonなどで販売される予定です。