RSK

写真拡大

老人ホーム入居権をめぐるトラブルを装って、現金をだましとったとして、東京都の男(40)が逮捕されました。「匿名・流動型犯罪グループ(略称・トクリュウ)」の可能性があるといいます。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京都新宿区大久保の職業不詳の男(40)です。

警察によりますと、男(40)は、無職の男(48)らと共謀し、老人ホーム入居権をめぐるトラブルの解決を名目として現金をだましとろうと企て、今年6月中旬ごろから9月14日ごろまでの間、複数回にわたって老人ホーム建設会社の社員などのふりをして、岡山市南区の女性(77)に対し、トラブルを解決するためには管財人に預け金名目で現金を指定場所に発送させる必要があると嘘をいい、9月14日、女性に現金350万円が入った小包を宅配便で男(48)の自宅に送付させ、9月16日、男(48)が小包を受け取り、現金350万円をだましとった疑いがもたれています。

警察は、9月20日、特殊詐欺の受け子役である男(48)を詐欺容疑で逮捕し、その後の取り調べで、受け子の男は「都内の個室トイレの中で合図を待ち、扉越しに現金を渡したため、相手の顔も名前も知らない状況だった」と供述したといいます。

岡山南警察署は、SNSなどで募集された「匿名・流動型犯罪グループ(略称・トクリュウ)」である可能性も視野に入れ、特殊詐欺連合捜査班「TAIT(タイト)」と連携し、防犯カメラの映像を調べるなどして、現金回収役である男の容疑を特定し逮捕したということです。

警察の調べに対し、男は黙秘しているということです。

警察は、女性は総額4200万円をだましとられており、今回はそのごく一部の350万円であることから、さらに調べを進めることにしています。