「Koki,は役者に専念した方が…」 バラエティー初登場で話題になった「キムタクと似過ぎ」問題
“芸能界最強遺伝子”。番組でこんな称号を奉られては本人もやりにくかろうが、それも2世の宿命か。木村拓哉(51)と工藤静香(54)の次女Koki,(21)がバラエティー番組に初登場し、話題となっている。いたって評判はいいのだが……。
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【写真を見る】「鼻は生き写し」 キムタクとそっくり過ぎるKoki,
10月7日にトークバラエティー「しゃべくり007」(日本テレビ系)に出演した“キムタクの次女”について、さる民放プロデューサーは、こう太鼓判を押す。
「お高くとまらず、周囲への気配りも絶やさない。トーク力は合格点で、上々の出来といえるでしょうね」
例えば、
「パリのサマースクールで男の子に髪の毛を引っ張られていじめられていたときに、姉が駆け付けて“男の子の大切なところをバーンと蹴った”という、絶対にウケる話をよどみなく披露したのにも感心しました」
その際には、姉がいじめっ子に投げかけた“私の妹に触るな”というセリフを、流ちょうなフランス語で再現して、共演者をうならせた。
「父親にそっくり過ぎる」
また、トークにとどまらず、話題がバッグの持ち方に及べば、“クール系”“かわいい系”“ヤンキー系”と、さまざまなポーズをキメてみせる。さらに、ピコピコハンマーで頭をたたかれたり、催眠術をかけられたりと、体当たりの大奮闘で、
「無難にこなすというよりは、積極的に楽しんでいて、間違いなく好感度も上がったはずです。ただ……」
と、プロデューサーは声を落とす。
「キムタクにそっくり過ぎる。特に鼻は生き写し。ここまで瓜二つの父娘は思い付きません。番組では家庭の話が多かったので、余計にキムタクの顔がちらついて離れませんでした」
ロン毛時代のキムタク
おそらく、全視聴者が同じような感慨を抱いたにちがいない。何しろKoki,自身、かつて似ている有名人を問われて“木村拓哉さん”と答えたほどなのだ。
「Koki,さんはただただまぶしくて、直視できないほどでした」
とは、番組を観ていたコラムニストの辛酸なめ子氏。
「まわりの有名人に臆することなく、お姫様のように扱われても、本人は自然体。常に笑顔だったのも印象的でした。おでこを出して髪をかきあげる仕草には、ロン毛時代のキムタクの面影がありましたね」
どこまでもついてまわるパパの顔――。
「役者に専念した方が……」
そこで、先のプロデューサーはこう提言するのだ。
「番組には、来年公開の映画『女神降臨』のプロモーションを兼ねて出演していたように、彼女の主軸はモデルと女優。単なる2世タレントとしてやっていくならともかく、今はバラエティーを封印して、役者に専念したほうがいいでしょう。同じ2世の女優でありながら、自立している松たか子や杏のように、父の存在を忘れさせる役者になれるかは、彼女の努力次第です」
辛酸氏もエールを送る。
「ハリウッドスターのジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘がモデルや女優として活動していて、とても美人なのですが、両親に個性で負けてしまっています。Koki,さんには、彼女ならではの個性を伸ばしてほしいですね」
今こそ飛躍の“好機”か。
「週刊新潮」2024年10月24日号 掲載