振込をするたびに手数料がもったいないと感じています。振込手数料を安く済ませる方法って何かありますか?
銀行で振込手続きをする際には手数料がかかる
銀行で振込手続きをする際には、多くの場合で 手数料がかかります。振込を行うためには、全銀システムというネットワークシステムを利用しなければならないからです。全銀システムの運営主体である全銀ネットに対して、振込1件あたりの費用がかかり、その他にも、回線費用や銀行内のシステム運営費用が発生します。
そこで、それらの費用を振込手数料として、顧客に負担してもらわざるを得ない仕組みになっているのです。
手数料は銀行によって異なる
振込手数料は一律ではなく、銀行によって金額が異なります。また、銀行の店舗窓口やATM、インターネットバンキングなどの振込方法、振込先が他行なのか同一銀行の本支店なのか、振込金額などによっても振込手数料の金額が異なるため、事前に詳細をチェックしておくとよいでしょう。
例えば、メガバンクの振込手数料を同一銀行の同一支店宛て、同一銀行の本支店宛て、他行宛てでまとめると図表1のとおりです。
【図表1】
カード 無料~220円 無料~220円 無料~220円 無料~220円 165円~
270円 275円~
330円
※筆者調べ
銀行の振込手数料を安く済ませる方法
銀行の振込手数料は規定の金額を必ず支払うのではなく、以下のように無料にできたり、安く済ませたりする方法があります。
●振込手数料が無料になる銀行を利用する
●インターネットバンキングを活用する
●固定の振込先があるなら同じ銀行の口座から振り込む
●振込金額が3万円以下なら手数料が安い
それぞれについて解説しますので、適切な方法を取り入れて振込手数料の節約につなげてください。
振込手数料が無料になる銀行を利用する
一部の銀行は、振込手数料が1ヶ月につき一定回数無料やステージ制を設けられているなど、取引内容に応じて振込手数料が無料などといったサービスを提供しています。振込の最大回数が決まっているなど条件付きではありますが、対象の銀行を利用すれば振込手数料の負担軽減が可能です。
インターネットバンキングを活用する
銀行の窓口やATMで振込手続きを行うのではなく、インターネットバンキングを活用してみてください。例えば、メガバンクのインターネットバンキングの振込手数料は図表2のとおりで、銀行の窓口やATMで振込手続きを行うよりも手数料額が安く設定されているからです。
【図表2】
※筆者調べ
固定の振込先があるなら同じ銀行の口座から振り込む
毎月固定の振込先がある、固定でなくても振り込む機会が多い口座があれば、同一銀行の本支店や同一支店に口座を開設するとよいでしょう。他行宛ての振込と異なり、同一銀行間の振込手数料を無料にする銀行が多くあるからです。
メガバンクをはじめとする銀行のなかには、同一銀行の本支店と同一支店宛てであれば、ATMからキャッシュカードを利用することで振込手数料が無料となるところがあります。
振込金額が3万円未満なら手数料が安い
振込手数料は3万円未満か3万円以上かどうかで、手数料額に違いがあります。可能であれば振込金額が3万円未満に収まるようにすれば、振込手数料の負担軽減が可能です。
手数料が無料・安い銀行を探して振込手続きをしよう
1回あたりの振込手数料は数百円ですが、振り込む回数が多ければまとまった金額がかかります。例えば、他行宛ての振込をATMから現金で行い、その際の振込手数料が880円だったとしたら10回あたりの支出は8800円です。これを振込手数料320円のインターネットバンキングから振り込めば、1回あたり560円、10回で5600円の節約になります。
また、銀行によっては振込手数料が一定回数までは無料など、取引内容に応じた独自のサービスを提供しています。各銀行のサイトを確認するなどして、振込手数料が無料、または安くなる方法を見つけてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー