健康な証拠!


かわいらしいお邪魔虫たち! 忙しいときに限って「かまってアピール」をする2匹の猫/うちの猫がまた変なことしてる。2(1)

家族の一員として人を和ませてくれる猫。元気でいっぱいな姿を見るとその状態が当たり前のように思いがちですが、猫と人はまったく違う生き物です。

私たち飼い主が準備した環境で、猫本来の自由と幸せを感じながら生きているのか? 体調に異変はないのか?

そういった猫のメンタルケア&ヘルスケアについて、猫好きの獣医師・野澤延行さんがご紹介。初めて猫を飼う人や、猫の心身の健康に配慮したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事は松本勇祐(著)、野澤延行(監修)の書籍『猫と幸せに暮らすための教科書 家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』から一部抜粋・編集しました。

■健康な猫は美しい

猫の外見の美しさは、心身の状態をそのまま表します。猫の体の機能が正常であれば外見も美しく、逆に体調が悪ければその機能が低下し、毛づくろいも減って、さらに毛づやが悪くなります。

猫の毛のふわふわ感は、健康のバロメーター。毛の主成分であるケラチンは、肉・魚などの良質な動物性タンパク質によって作られています。

短毛種と長毛種の猫がいますが、多くの猫は上毛と下毛のダブルコート(二重構造)で、体が覆われています。上毛は紫外線から皮膚を守り、体表の柄となっています。下毛は体温調節の役割をしています。なお、猫の皮膚は感覚器官でもあります。

猫の外見の美しさは内面的なものにも起因しているので、家に猫が甘えられる居場所があることが大切です。今日も、猫がいつもと変わらず美しいなら、その猫は心と体ともに健康なのです。

■まとめ

猫の美しさは、「体の健康」と「心の幸せ」、その両方があって、維持される。

その猫が美しいならメンタル&ヘルスケアは大丈夫


いきなり結論。その猫が美しいならメンタル&ヘルスケアは大丈夫です。

飼い猫に美容の極意を教わった気がする…


【プロフィール】

野澤延行(監修)

1955年東京都出身、獣医師。北里大学畜産学部獣医学科卒業。東京都獣医師会会員。「動物・野澤クリニック」院長。谷中で野良猫問題およびTNRにも取り組む。

著=松本勇祐、監修=野澤延行/『猫と幸せに暮らすための教科書 家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』