【解説】「夏日」また連発へ… 週明け涼しかった東日本もこのあと気温“急上昇” 石川では29℃予想も
皆さんは、何で「秋の到来」を感じるだろうか?
私は夏でも温かい飲料を飲むことが多いので、自動販売機に『あったか〜い』が出始めると、いよいよ秋本番だと嬉しくなる。あとは『紅葉』。見頃はまだの地域でも、街でふと目にする木の中に色づきが進んだものが増えてくる時期だ。
しかし、21日(月)は待っていた「秋」を少し通り越して、一気に「冬」の便りまで届くような一日となった。
東日本中心に強い冷え込み
岩手・盛岡市で初氷が観測され、関東でも栃木・日光市で、あさ6時すぎにマイナス2.0℃となるなど、一気に冷え込んだ21日(月)。
東京都心も、今シーズン最低の11.5℃を記録。台風の時期には、メディア各局が中継に来るなど、すっかり“強風の聖地”のようになってきた台場だが、朝から冷たい北風がピューと吹いて、体感温度も相当下がり寒くも感じた。だが…!
このまま「秋」…とはならず!
この冷え込みに、上着を取り出し、すっかり秋への備えも万全!という方も多いかと思うが、この冷えがまた続かない…
(月)に涼しくなったエリアでも、この先1週間の予想気温の中に、また夏日(最高25℃以上)が次々と出てくるのだ。
石川・金沢市:
29℃/23日(水)
新潟市:
27℃/22日(火)など
名古屋市:
27℃/22日(火)など
大阪市:
27℃/22日(火)など
島根・松江市:
26℃/22日(火)
南から暖かい風が入り、しばらくの間、各地の気温が上がる見込みだ。
“10年に一度の高温”情報も…
さらに、この時期としては“10年に一度”といえる高温になる可能性が高まった時に出される早期天候情報も、引き続き出されている。
最新のものでは、北海道を除く各地で、10月27日ごろから11月4日まで、暖かい空気に覆われて平年より高温となる見通しだ。
しばらくは多くの地域で、日中に「夏」を感じる日が続きそうだ。
『紅葉』は各地で進んでいる
平年より気温が高いとはいえ、朝晩にはこの時期らしい涼しい体感も増えてきている。
気温も下がる時には下がっているので、各地で紅葉の色づきが進んできている。
日本気象協会の最新の「紅葉見頃」情報を見ても、色づき始めのエリアが北海道・東北以外にも広がってきた。栃木県、長野県、富山県、島根県、宮崎県でも、色づきが始まっているとの情報だ。
個人的に、通勤途中にある一本の木の色づき具合を定点観測しているが、ここに来て一気に赤い葉の割合が増えてきた。
【赤い葉の割合】
1日:10%
15日:30%
21日:40%
まだまだ夏だが、だんだんと秋…
周りで少しずつ増え始めた秋を見つけながら、本格的な到来を待ちたい。
寒暖差が大きい時期が続くので、体調管理、特に寝ている間の薄着などにご注意頂きたい。
【執筆:フジテレビ気象センター 川原浩揮】