TSMC、最高値更新 決算を好感=台湾株式市場

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[台北 18日 ロイター] - 18日の台湾株式市場で半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が最高値を更新した。

17日発表した第3・四半期決算の純利益が市場予想を上回り、旺盛な人工知能(AI)需要を背景に先行きに明るい見方を示したことが背景。

TSMC株は寄り付き直後に6%急騰し1100台湾ドル(34.25ドル)に上昇。7月11日に記録したこれまでの最高値1080台湾ドルを上回った。

終値は4.8%高の1085台湾ドル。時価総額は約8740億ドルと、アジア上場企業で最大となった。

台北のキャセイ・フューチャーズ・コンサルタントのアナリスト、ベンソン・ツァイ氏は株価はまだ上がる可能性があると指摘。「TSMCの株価は、長期的なAIの上昇気流を十分に反映していない」と指摘した。    

ただ、同社は政治的な不透明感に直面しているようだ。米メディアのジ・インフォメーションは、TSMCが中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)向けに人工知能(AI)やスマートフォン用の半導体を製造していないか米商務省が調査していると報じた。

TSMCは18日、法律を順守する企業だと強調し、輸出管理を含む法令順守にコミットしていると表明した。