勝利を喜ぶドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

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大谷は試合後に山本に声がけ「結構落ち込んでいたので『勝てて良かったな』と」

【MLB】ドジャース 7ー5 パドレス(日本時間6日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたパドレスとの地区シリーズ第1戦に「1番・指名打者」で先発出場。2回にポストシーズン1号となる同点3ランを放つなど5打数2安打3打点の活躍を見せた。チームは3点差をひっくり返す逆転勝ち。試合後の会見後、大谷流のリーダーシップを見せた。

 会見場からドジャースのロッカールームへと続く通路。会見を待つ山本由伸とすれ違う際だった。「おいぃぃぃ〜」。茶目っ気たっぷりにボディをタッチ。大谷なりの愛のあるイジリだった。

 山本は立ち上がりから制球が安定せずに3回5失点。チームが敗れれば、戦犯になるところだった。頼れる先輩は2回にポストシーズン1号となる一時同点の右越え3ラン。4回にはバットを折りながらも中前打を放ち、山本の黒星を消す逆転劇を演出した。

 お互いにポストシーズン初出場で会心の逆転勝ち。3時間36分の激闘後、大谷は山本に声をかけたという。

「結構、落ち込んでいたので、『勝てて良かったな』と。フフフ。(山本は)切り替えるんじゃないかなと思うので。場数も踏んできている投手だと思いますし。僕も初めてでしたけど、由伸も初めてだったので。また次に向けて。次は素晴らしいピッチングができるんじゃないかなと思います」

 試合終了直後、山本はエンリケ・ヘルナンデスら同僚に抱きつかれた。山本は「大谷さんに限らず、チームメートの皆さんに声をかけていただいた。すごくありがたかったです」と感謝した。大谷だけでなく、多くの同僚に支えられている。(小谷真弥 / Masaya Kotani)