将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負が10月6日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で第1局の対局行われている。前日に佐々木八段に記した封じ手の開封から再開された2日目の対局だが、公開された封筒には“勇気印”が。かわいらしい割り印に多くの注目が集まっていた。

【映像】“勇気印”に注目!藤井竜王、佐々木八段の割り印

 防衛4連覇を目指す絶対王者の藤井竜王に、タイトル戦初登場の佐々木八段が挑む注目のシリーズ。開幕戦では、佐々木八段が棋士人生で初めての“封じ手”を行った。

 封じ手は、公式戦の中でも2日制の番勝負のみに設けられた制度で、手番の棋士が次に指す一手を専用紙に記して指し掛けとするものだ。2通作成される封じ手はそれぞれ二重封筒に収められ、両対局者が赤ペンで上下斜めの2か所に割り印としてサインを行う。

 通常はどちらも苗字を記すことが“定跡”とされているが、今回佐々木八段は上部に「佐々木」、下部に「勇気」を署名する“新手”を披露。絶対王者に挑む勇気、という意志を示すような赤色の勇気印は、大きな話題を呼ぶこととなった。

 ABEMAの中継に出演した竜王経験者の広瀬章人九段(37)は、「上と下なのでわからなくもないですけどね。重要書類だったら『佐々木さんと勇気さんは別人?』と突き返されちゃいますね(笑)」とコメント。味のあるかわいらしい勇気印に、視聴者からは「かわいい」「勇気印は新手」「前例がない」「イベントを楽しんでるw」「いいぞ勇気」と様々な反響が押し寄せていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)