平野綾

活動のモチベーションに繋がる音楽を聞く連載「私のモチベ曲」。今回は、ミュージカル「9 to 5」に出演する平野綾。カントリー・ミュージックの第一人者として知られているドリー・パートンが手掛けた本作は、仕事や恋愛の悩みを抱えた働く女性を描いたコメディで、平野は、社長フランクリン(別所哲也)のハラスメントに耐えるグラマラスな秘書ドラリーを演じる。音楽は思い出を呼び覚ます存在とも語る平野の“現在”のモチベ曲は本作のタイトルにもなっている「9 to 5」。

平野綾

朝起きた時に目覚しのように聴きたいのは、本作のオープニングの「9 to 5」がぴったりです。イントロで、時計の針のような「チクタクチクタク」という音が流れて曲が始まったり、そこから会社に出勤する時の毎朝の慌ただしさや、色んな人が街を行き交っている感じが出ていてすごくテンションが上がります。それと、この作品自体が全員で歌う楽曲が多くて「9 to 5」もそうですし「I Just Might」「Shine Like The Sun」「Change it」の4曲はめちゃくちゃおススメです。全員で立ち向かうぞ!という楽曲なので聴いていただきたいですし、一緒に歌っていただきたいです。私は、ミュージカルなど出演する作品のお稽古や本番の期間はその作品に関わる楽曲を聴くことが多いです。逆に他の楽曲が聴けなくなる感じになります。ですので、今はずっと「9 to 5」を聴いて気持ちを高めています。私にとって音楽は、思い出と密接にかかわる存在と言いますか、その楽曲を聴くだけで、あの時のあの思い出が蘇ってくる、風景や記憶を呼び覚ましてくれるのが音楽。自分の人生や生活に彩りを与えてくれる存在です。

公演情報

▽ミュージカル「9 to 5」東京(日本青年館ホール)10月6日(日)〜21日(月)大阪(オリックス劇場)10月25日(金)〜28日(月)福岡(キャナルシティ劇場)11月1日(金)〜3日(日)静岡(静岡市清水文化会館)11月7日(木)〜8日(金)▽物語ロサンゼルスの大企業に勤めるヴァイオレット(明日海りお)はシングルマザー。日々の生活に追われながら仕事と家庭を両立し、社内で確固たる地位を築いていた。若手社員ジョー(内海啓貴)に慕われる一方で、 社長フランクリン(別所哲也)の横暴には悩まされていた。ある日、同じようにフランクリンのハラスメントに耐えているグラマラスな秘書ドラリー(平野綾)、新入社員のジュディ(和希そら)と意気投合したことで、 フランクリンをとっちめる計画を立てる。その計画を敵対するロズ(飯野めぐみ)に知られたことで、思わぬ騒動を引き起こすことに−−