小説

写真拡大

2024年10月4日、韓国・SBSなどによると、「自習時間に日本のライトノベルを読んでいた生徒に体罰を与え、同級生の前で『公開処刑』した中学校教師に有罪判決が出た」と伝えた。

大法院(最高裁に相当)は先月12日、児童虐待犯罪処罰法違反で起訴された中学校道徳教師に対し、懲役10月執行猶予2年を言い渡した原審判決を確定した。

被告人は19年3月、自習時間に生徒たちに「自由に読書するよう」指示を出した。当時14歳の生徒がライトノベルを読んでいるのに気付くと、本を奪い取り、他の生徒たちの前で「いやらしい本を読んでいる」と指摘し、腕立て伏せのような体勢を20分間取らせるという体罰を与えた。生徒が読んでいた本は挿絵が入っていたが、性的な内容のものではなかった。生徒はその後、被告人のせいでいじめを受けていると教科書に書き残して自殺したという。

一審は「被告人の行動により、被害生徒が同級生の前で感じた羞恥心と挫折感は甚だしいものだったと思われる」とし、身体的・精神的虐待どちらも有罪と認め、懲役10月の実刑を言い渡した。二審は有罪の判断を維持しつつ、「被告人に被害生徒を苦しめる意図はなく、悲劇的な結果まで予見することはできなかった」とし、懲役10月執行猶予2年とした。被告人はこれを不服としたが、大法院は二審判決をそのまま確定した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「執行猶予が付くとは軽すぎる」「静かにこの生徒を呼んで注意すればいいのに、みんなの前で恥をかかせた教師が悪い」「ライトノベルは性的なものではなく、若年層に多く読まれている。なのにこの教師は、本がどんなものか知りもしないのに権威を振りかざして生徒を迫害した。こんな教師が今の時代にいるとは」「大勢の人の前で恥をかかせることは最も大きな暴力だと思う」などのコメントが寄せられている。

一方で、「教師の行動にも問題はあったが、刑事処罰を受けるほどの過ちではないと思う」「小さな誤解が発端だが、このくらいのトラブルで命を絶ってしまうとは、今の子供たちは心が弱すぎるのでは」「自分が子供の頃は、もっとキツい体罰を食らっても学校にちゃんと通ってた。子供たちが社会に出てからメンタルをやられないように、ある程度強く育てる必要があると思う」など、子供たちのメンタルの弱さを懸念する声も多く上がっている。(翻訳・編集/麻江)