「ポスト岸田」を決める自民党の総裁選は9月27日に投開票を迎え、決選投票の結果、石破茂元幹事長が新総裁に決まりました。史上最多の9人で争われた総裁選、静岡県内議員は自民党の再生を誰に託したんでしょうか。

【写真を見る】決戦前の上川外務大臣には同志からエール 混戦の自民党総裁選を制したのは石破氏 静岡県内の議員が託した候補は

<上川陽子外務大臣>

「志のある女性これからの世代の女性の政治への道をしっかりと切り開いていく」

正午前、チーム陽子の会合で意気込みを語った上川外務大臣、決戦を前に同志からエールが送られました。

「では、新しい景色を皆さんで見ましょう。勝つぞー、勝つぞー」

投開票日を迎えた9月27日の正午過ぎ、自民党本部には党所属の国会議員が次々と入っていきました。静岡県内でも午前から党員票の開票作業を開始。県内の「党員票」は、地元選出の上川外務大臣がトップでした。そして、午後1時…。国会議員による直接投票が始まりました。

「これより各候補者の得票数を申し上げます」

投票の結果、上川大臣は40票、「決選投票」には残れませんでした。上川大臣を支えた地元はー

<自民党静岡市議団 鈴木和彦会長>

「初めての女性候補を目指して、女性総理を目指して頑張ったわけですからね。1つの歴史の1ページだなという風に思ってます」

<推薦人の一人 井林辰憲県連会長>

「(上川氏は)支持を表明した方々からの票はきちっと入ったと思うんですが、そこからの広がりが欠けたということは陣営にとっては非常に大きな問題点だと思っています」

決選投票に残ったのは高市早苗経済安全保障大臣と石破茂元幹事長。国会議員が再び、1票を投じていきます。決選投票の結果、石破元幹事長が新総裁に選出されました。

<石破茂新総裁>

「この日本国をもう一度皆が笑顔で暮らす安全で安心な国にするため石破茂、全身全霊を尽くしてまいりますどうぞよろしくお願いします」

静岡県内選出の議員たちは、自民党の再生を誰に託したのでしょうか。

<細野豪志衆院議員>

「私は決選投票は厳しいなとすごく覚悟していましたので、これまでの人生で一番驚いた瞬間ではありました」

石破さんの「推薦人」となった細野衆院議員。地方を大切にする姿勢を高く評価していました。

<細野豪志衆院議員>

「自民党が謙虚さを取り戻して、国民にしっかりと向き合うことがあるべき姿」

ベテラン参院議員も。

<牧野京夫参院議員>

「2回目は石破茂さんに投票しました。新しい日本をつくるときに地方創生を柱に訴えていたので」

一方で、城内衆院議員は1回目、決選投票いずれも高市氏に。

<城内実衆院議員>

「上川先生、石破先生、私が応援していた高市先生いずれも甲乙つけがたい立派な方が名乗りを上げたことで非常に苦渋の決断」

静岡県内議員の石破新総裁への期待はー。

<深沢陽一衆院議員>

「静岡としてはリニアとか海洋という部分で具体的に国の政策として盛り込んでいただきましたのでそこはこれからも期待していきたいと思います」

<若林洋平参院議員>

「新しい自民党になる1つの節目だと思いますので、期待できる」

<勝俣孝明衆院議員>

「石破総理総裁に決まったわけですので、一丸となってやっていくことが必要になってきたのかなと考えております」

一方、立憲民主党静岡県連はー

<立憲民主党県連 源馬謙太郎代表>

「本当に改革を石破さんがやってくれるなら日本のためにはいいですが、選挙では(立憲民主党と)同じ路線になるので差をつけるのが難しいかも」

静岡県政のトップは、リニア問題の対応に期待を寄せます。

<鈴木康友知事>

「石破さんは総理としてしっかりこの国家プロジェクトを進めていただけるという風に思っております」

初めて総裁選に挑んだ上川外務大臣はー

<上川陽子外務大臣>

「私は自由民主党の新しい景色がまさにこの15日間の総裁選挙の期間に作り上げることができたんじゃないかという風に思っております」

史上最多の9人が立候補した今回の総裁選。政治不信を払拭する党改革にどう臨むのか石破新総裁の手腕が問われます。