ロの超音速対艦ミサイルのフーシ派供与を巡る秘密会談、イランが仲介

写真拡大

John Irish Parisa Hafezi Jonathan Landay

[国連 24日 ロイター] - ロシアが超音速対艦ミサイル「ヤーホント」(別名P―800オーニクス)をイエメンの親イラン武装勢力フーシ派に供与するかどうかに関する双方の秘密会談を、イランが仲介したことが分かった。イランがロシアとの結び付きを深めていることを示す動きだ。欧米と地元の計3人の関係筋が明らかにした。

7人の情報筋によると、ロシアはヤーホントをフーシ派に供与するかどうかをまだ決定していない。専門家によると、ヤーホントを使えば紅海で商船をより正確に攻撃することが可能になり、商船を護衛する欧米の軍艦にとっての脅威が高まる。

フーシ派は昨年11月以降、パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦っているパレスチナ人を支援するため、重要な航路となっている紅海で船舶へのドローンやミサイルによる攻撃を繰り返している。

フーシ派は少なくとも2隻の船舶を沈没させ、1隻を拿捕(だほ)した。海運会社は貨物船を迂回させることを強いられるなど世界の海上輸送を混乱させており、業界筋によると、紅海を航行する船舶の保険料が上昇した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今年7月、ロシアがミサイルを送ることを検討していると報じていた。イランが仲介役を果たしていることはこれまでに報じられていなかった。