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 昨年からJRAで導入された「ジョッキーカメラ」をご存じだろうか。馬の息遣いだけでなく、騎手のリアルな声が聞けると好評を博し、公開されると毎回、驚異的な再生回数を記録する評判のコンテンツだ。

 先日、ボートにもそんな映像はないのかと友人に聞かれた。答えは「ノー」。ただ、可能ならば、ぜひとも見てみたい。今年のSGで言えば茅原悠紀がツケマイを放ったオーシャンカップ、馬場貴也が艇間をこじ開けたメモリアルなど、手に汗握る瞬間を選手の目線で見ることができたわけだ。

 技術的には可能とみる。競走会九州支部では3年前にアクションカメラを使った体験動画をYouTubeで公開している。調べたところ、ジョッキーカメラの重量は50〜60グラムほど。ボートレースは競馬以上に重量に敏感な競技だが、レースに出場する6選手全員に同一のカメラを配置すれば不利感もない。

 もちろん、レース中のカメラの搭載が細かな規則が定められたモーターボート競走法の条項に触れている可能性もあり、ハードルは低くない。それでも、新規ファン開拓や未来のボートレーサーを呼び込むためにも実現に動いてほしい。