日本を初のワールドカップ出場に導いた岡田氏。(C)SOCCER DIGEST

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 元日本代表監督の岡田武史氏が、前園真聖氏のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に出演。1998年フランス・ワールドカップのアジア最終予選での監督就任を振り返った。

 日本代表のコーチを務めていた岡田氏は、予選中に加茂周監督が成績不振で解任され、その後任に就く。「加茂さんがアウトになるなら、俺だってアウトになるのは当然。加茂さんに呼ばれて行ったんだから」と思っていたが、日程の都合から外部から監督を招へいできなかったという。

「じゃあ1試合だけやりますって。1試合だけの約束でやったんだよ」と回想する岡田氏は、実際に指揮を執ると心境が変化したと明かす。
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 監督として迎えた敵地のウズベキスタン戦で、0−1で迎えた終盤に、CBの秋田豊を前線に上げてパワープレーを試みると、これが功を奏して同点ゴールが生まれた。

「え、これで入るの、これはひょっとしたら行けるなって直感したんだよ」という岡田氏は、試合後に選手たちが悔しさから涙を流す姿を見て「こいつらも苦しいんだと。こいつらだけ置いて逃げちゃいけねえって思った」と“続投”を決意する。

 岡田監督に率いられた日本代表は、その後、UAEと引き分けたものの韓国とカザフスタンに勝利しB組で2位に入り、アジア第3代表決定戦でイランを破り、初のワールドカップ本大会出場を果たした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部