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マット・リーヴス監督によるDC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のスピンオフ「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」は、ペンギン/オズ・コブ(コリン・ファレル)を主人公にした単独ドラマだ。映画版とは異なるキャラクターに焦点を当てながら、いかにしてそのビジュアル精神を引き継いだのか?本作で製作総指揮、最初の3話の監督を務めたクレイグ・ゾベルが米に語っている。

「ザ・ペンギン」は、『ザ・バットマン』の約1週間後から始まる全8話のドラマシリーズ。ペンギンを中心として、マフィアのボス、カーマイン・ファルコーネ(ジョン・タトゥーロ)死後の「権力の空白」に焦点が当てられる。

インタビューにて、「『ザ・ペンギン』を『ザ・バットマン』の一部として感じさせるため重要視したことは?」との質問を受けたゾベル。「奇妙な意味で、キャラクターから生じたものだと思います」と答え、次のように説明した。

「少なくとも第1話の冒頭では、グリーグ・フレイザーとマット・リーヴスが作り上げたパレット、彼らの映像表現のスタイルを確実に再現することが非常に重要だと感じました。実際に、彼らが使用した機材について話を聞きました。それで、映画と同じレンズ、同じ機材を使用したんです。僕の考えでは、『ザ・バットマン』を見終えた人が、そのまま『ザ・ペンギン』を再生するだろうから、そういった点でビジュアルの一貫性が必要でした。」

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ちなみに「ザ・ペンギン」には、映画版でロバート・パティンソンが演じたブルース・ウェイン / バットマンの登場はない。理由の1つとして、バットマンとペンギンでは物語の「視点が異なる」点がていた。この視点の違いは、ビジュアルの一貫性を保つ上で難しくなかったのだろうか?

フレイザーは、「本作は、街を見下ろす存在であるブルース・ウェインとは全く異なる視点で描かれています。ペンギンは街の中にいる人物であり、昼間に活動し、常に人目につく場所で活動しているわけではありません」と認めた上で、次のように語った。

「そういった要素が作品の趣旨となりました。少なくとも第1話では、“ああ、彼はかなり疑心暗鬼だな”と思わせる部分を視覚的に表現したいと考えました。その結果、同じパレットから他の色を使うような演出につながったのです。」

ペンギンというキャラクターの独自性を持たせつつ、『ザ・バットマン』との連続性を視覚的に反映させることは大きな挑戦だっただろう。同じレンズや機材を使いながら独自の色を加えることで、一貫したビジュアルを完成させたようだ。

「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」はU-NEXTにて独占配信中。

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