◆米大リーグ カブス―ナショナルズ(22日・米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブス・今永昇太投手(31)が22日(日本時間23日)、本拠地・ナショナルズ戦に先発。悪天候で試合開始が2時間以上遅延する中、7回6安打無失点と安定した投球を披露。日本人左腕では02年石井一久(ドジャース)を超えて単独トップとなる15勝目の権利を持って94球で降板した。

 初回は3番・ペレスから外角直球で空振り三振を奪うなど3者凡退の立ち上がり。5回は2死から初の連打を許し、一、二塁とされたが、1番・クルーズを三ゴロに仕留めた。6回2死二塁では5番・ルイーズをスプリットで二飛、先頭打者に安打を浴びた7回も1死一塁から8番・ヤングを遊ゴロ併殺と落ち着いていた。最速は92・7マイル(約149・2キロ)を計測し、4奪三振で無四球と抜群の内容だった。

 この日も初回に右前適時打を放った3番・鈴木誠也外野手(30)とともに“日本人コンビ”がけん引してきたカ軍だが、すでにポストシーズン進出の可能性が消滅。それでも、今永は同じ先発のスキーンズ(パイレーツ)、野手のメリル(パドレス)、チョウリオ(ブルワーズ)と超ハイレベルなナ・リーグ新人王争いを繰り広げている。