スポニチ

写真拡大

 ◇ナ・リーグ ドジャース−ロッキーズ(2024年9月21日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、本拠でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数1安打1盗塁だった。ナ・リーグ西地区首位のチームも接戦を落として連勝が3でストップ。2位パドレスが勝利したため3ゲーム差に迫られ、点灯していた優勝マジック5が消滅した。パドレスとは24日(同25日)から本拠で直接対決3連戦を行う。

 3―6で迎えた9回の第5打席。右腕ハルバーセンの外角のボール気味の速球を捉え、左中間に落とした。さらに二盗に成功して53盗塁目に成功とチームをけん引した。これでイチロー、松井稼頭央に並ぶ今季3度目の日本選手最多タイの4試合連続盗塁をマークした。その後、2死満塁まで攻め立てたが、最後はマンシーが空振り三振に倒れて追い上げはここまでだった。

 大谷は驚異の30連続盗塁成功で、残り7試合で53盗塁。イチローがメジャー1年目の2001年にマークした日本選手最多56盗塁の更新も視野に入ってきた。

 19日に3発含む6安打10打点2盗塁で、史上初の「50―50(50本塁打&50盗塁)」を超える「51―51」を達成。9日ぶりに戻った翌日の本拠でのロッキーズ戦では第1打席でスタンディングオベーションで祝福され、52号を含む3安打2打点1盗塁の活躍で応えた。今季14度目の同一試合での本塁打&盗塁は大リーグ史上初、2日間で9安打と12打点は打点が公式記録となった1920年以降初の快挙だった。

 打率は2日で1分上げ.297まで上昇。3冠王こそ厳しいが、日本選手初のトリプルスリーが見えてきている。「意識したら伸びていかないものだと思う。無心でしっかり自分の役割ができるように頑張りたい」という大谷が残り8試合でどこまで数字を伸ばすかにも注目が集まる。