中国初の太陽光・水素ドローンが初飛行

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中国初の太陽光・水素ドローンがこのほど、重慶市明月湖で順調に初飛行に成功した。科技日報が伝えた。

同ドローンはハルビン工業大学重慶研究院所属の翌翔ドローンチームが独自に開発したもので、チームが開発した太陽光発電適圧ダイレクトドライブシステムと太陽光・水素ハイブリッドシステムを採用し、巡航中のエネルギー消費量が少なく、航続時間が長いという特長を持ち、昼夜を跨ぐ長時間飛行を実現できる。

同ドローンは太陽光と水素という2種類のクリーンエネルギーを組み合わせ、チームが独自に研究開発したエネルギー管理システムを利用し、各部品のエネルギー出力の正確な制御を実現。そのメイン制御ロジックは無条件で太陽光発電に優先的に出力させ、水素エネルギーを電力に変換し出力の不足を補う。

同ドローンチームの責任者によると、太陽光と水素を組み合わせた同ドローンは、効果的に相互補完するエネルギーシステムを形成している。日中は太陽光で充電し、夜間または曇りの日は水素エネルギーにより原動力を維持する。この相互補完によりドローンは全天候型の作業能力を持ち、その応用範囲が大幅に広がった。電力点検、森林防護、河川監視、信号中継、環境保護など複数の分野で使用できる。特に離着陸や充電メンテナンス回数、シフト管理を大幅に減らし、作業効率を大幅に高め、人員と資金の投入を減らし、市場応用の高い可能性を持つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)