炊飯器に取り付けられている「蒸気ふた」。使用するたびに洗う必要はあるのでしょうか。「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが解説します。

写真拡大

炊飯器をお手入れする際、気になるのが「蒸気ふた」。実際のところ、洗わないとダメなのでしょうか。

「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが解説します。

(今回の質問)
炊飯器の「蒸気ふた」って洗わないとダメなんですか?

(回答)
基本的には内ぶたなどと合わせて毎回洗いましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

【表】炊飯器は何年?家電の「寿命」一覧

毎回のメンテナンスが必須です

炊飯器でごはんを炊いた後は、内釜に加えて、内ぶたなど、着脱できる部品を取り外して洗う必要があります。このときに忘れやすいのが、天面にある蒸気ふたです。

そもそも蒸気ふたは、炊飯時に発生する蒸気を冷やして、うまみ成分であるおねばなどを内釜に戻して、蒸気だけを放出するためにあります。最近では、内ぶたと一体化している炊飯器もありますが、個別に取り外しできる場合は、毎回のメンテナンスが必須です。

怠ると破裂する危険性も?

メンテナンスをしないといけない最大の理由は、蒸気ふたが詰まってしまうと危険なためです。蒸気が抜けなくなることで内部の気圧が高まり、破裂するリスクもあります。特に圧力IH方式の炊飯器の場合、加圧しながら炊飯するため蒸気ふたは非常に重要です。しっかりとメンテナンスしておきましょう。

また前述のように、蒸気ふた内で蒸気に含まれているおねばなどを冷やし、内釜に戻す炊飯器もあります。このため、衛生的にも毎回洗う必要があるといえます。

安全性と衛生の両面で、蒸気ふたを洗う習慣を付けておきましょう。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
(文:コヤマ タカヒロ)