Photo: Kohei K

オランダ・アムステルダムで9月13日から16日にかけて開催されたIBC2024にて、車載用カメラマウントを見ていると、妙にメカメカしい吸盤が展示されていました。

自動で吸着し、空気圧をモニタリング

これは撮影機材を手がけるTiltaが生み出した「Tilta Hydra 電子サクションカップ」。クルマなどなめらかな面にカメラを固定するための吸盤です。吸盤は通常、中心部分を押し込むことで空気を押し出し吸着させますが、電子サクションカップはその空気抜きの部分を内蔵されたポンプが自動でやってくれます。

また、少しゴツめの本体には画面がついており、どの程度吸着しているかを示す数値が表示されているので、本当に吸着しているとの安心感を得ることもできます。

さらに、当日デモはなかったものの、「空気漏れ(入り?)が発生した場合に自動的に空気を排出することで安全性を確保」してもくれるそうなので、振動などで少し空気が入ってしまっても安心してカメラを保持してくれそうです。

吸盤となるベース部分と、カメラなどをマウントする部分に分かれており、ウェブサイトではベース部分が1万5000円ほど、マウント込みで2万5000円弱で販売されています。

カメラスタビライザーとの併用も

この電子サクションカップと合わせて表示されていたのが、「Tilta Hydra Alien Mini」。小型カメラ向けのスタビライザーで、ジンバルが弱点とする、歩いて撮影したときの突き上げ感を軽減するものになります。

Photo: Kohei K

Hydra AlienシリーズはTilta社の車載カメラマウントシリーズで、通常は車の屋根に乗せるような大がかりな装置を出していますが、これはかなりコンパクト。

カメラの耐荷重は1000gで、キットにはハンドグリップを含めた一式がついてくるとのこと。取り付けは前述の電子サクションカップ、ハンドグリップを使ったハンドヘルド、パイプへのマウントが可能となっており、足、二輪、四輪と移動手段を問わずにスムーズな撮影を可能にしています。

Photo: Kohei K

現地の担当者の方いわく、予約は9月末から始まるものの、執筆時点でウェブサイトなどには情報はなく、価格も公式発表はまだとなっています。

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