初戦で掴んだ“風”を、魔王はさらに確かなものにした。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」9月20日の第2試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）がトップ。すでにダントツ状態となっていた南場の親番、仕掛けて清一色の親満貫をアガり、鮮やかに個人開幕2連勝とした。

【映像】佐々木寿人、清一色の親満貫でトドメの一撃

　試合は起家から赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）、佐々木、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）、BEAST X・猿川真寿（連盟）の並びでスタート。佐々木は東2局1本場、カン6索待ちのリーチを一発でたろうからロン。リーチ・一発・赤の7700点（＋300点）をアガって先制。その後も小刻みに加点すると、南2局でまたも7700点を今度は渋川からロン、ダントツ状態となった。同2本場はリーチで親満貫をツモ、これで持ち点は5万点オーバーだ。

　トドメの一撃は南2局1本場。配牌は平和手だったが、7巡目にソウズが11枚となると、ここから佐々木は清一色へと舵を切った。2索をポン、7索をチーしてまず1索と2索の変則2面待ちでテンパイ。さらに4索を引くと2・5・4索の待ちに変化。3種類の待ちだが山には4索1枚が残るのみ。しかしリーチの猿川がこの4索を掴み、佐々木がアガリをゲット。清一色の1万2000点（＋600点）で持ち点はちょうど7万点となった。

　その後は渋川に三倍満をツモられ、手痛い親被り。それでもオーラスは自ら七対子・赤のアガリで3200点を加点しゲーム終了とした。前回のトップでは勝負局でオリてしまい、勝つには勝ったが後悔もあった。この日はインタビューで自ら南2局1本場を取り上げ「清一色の局ですね、あそこを押し切れたので、前回の課題を払しょくできたかな」と内容にも手応えを感じていたようだった。チームはこれで4戦全連対、しかも全員ここまで放銃もないという絶好調の滑り出しだ。これを聞いた佐々木は「すごいですね！」と目を丸くした。

　まだ開幕したばかりだが、チームポイントは＋213.2まで増えた。「非常に良い感じですね。去年に引き続いてスタートダッシュに成功したので、気分は最高という感じです」と語る佐々木に、視聴者からは「かっちょええ！」「ナイストップー！」「魔王！」「今年はKONAMIか」と賛辞が多数寄せられた。

【第2試合結果】

1着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）6万900点／＋80.9
2着　KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波（協会）4万3000点／＋23.0
3着　赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（最高位戦）1万3900点／▲26.1
4着　BEAST X・猿川真寿（連盟）−1万7800点／▲77.8 

【9月20日終了時点での成績】

1位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋213.2（4/96）
2位　KADOKAWAサクラナイツ　＋40.3（4/96）
3位　セガサミーフェニックス　＋17.4（2/96）
4位　U-NEXT Pirates　▲2.5（2/96）
5位　赤坂ドリブンズ　▲23.5（4/96）
6位　EX風林火山　▲32.4（4/96）
7位　TEAM雷電　▲48.8（4/96）
8位　渋谷ABEMAS　▲71.7（4/96）
9位　BEAST X　▲92.0（4/96）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）