20日、ベイルート郊外で立ち上る煙(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は20日、レバノンの首都ベイルート郊外を空爆し、親イラン民兵組織ヒズボラの有力幹部イブラヒム・アキル司令官を殺害したと発表した。ヒズボラも死亡を認めた。ロイター通信によると保健省は空爆で14人が死亡、60人以上が負傷したと表明。レバノン各地での通信機器の一斉爆発後、双方の緊張は激化の一途をたどっている。

 通信機器の爆発はイスラエルの仕業だとするヒズボラが報復に踏み切るかどうかが焦点。イスラエル軍は週末にかけレバノンとの国境地帯で軍事活動を実施するため、近づかないよう住民に呼びかけており、さらに攻勢を強める可能性がある。

イスラエル軍の空爆後、上空に立ち上る煙=19日、レバノン南部ティール(ゲッティ=共同)