鈴木誠也(C)共同通信社

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 カブスの鈴木誠也(30)が快挙を達成した。

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 日本時間12日、敵地でのドジャース戦に「3番・DH」で出場。三回の第2打席でド軍先発ミラーの156キロを逆らわずに右中間スタンドへ放り込んだ。これが今季20号となった。

 2年連続20本塁打到達は日本人の右打者初だ。が、2点を追う九回1死一、二塁から、二塁走者として痛恨の三盗失敗。追い上げムードはしぼみ、ド軍相手に3連勝を逃した。カブスのカウンセル監督は「正直言って許しがたい。これではあのチームを追い越すことはできない」と激怒。鈴木は「コーチャーから行ってもいいという指示が出てたので行った。最後は僕のミス。動画を見て反省しないといけない」と猛省するしかなかった。

 日本時代から同学年の大谷とは仲がいい。今回の対戦も心待ちにしていたが、負けず嫌いな性格でライバル心も強い。古巣・広島の関係者がこう言った。

「大谷の二刀流は『化け物』ともちろん認めているが、前人未到の『50本塁打-50盗塁』が騒がれているのは内心悔しいはず。打撃や盗塁の成績では負けたくないと思っていますから。誠也は高校時代に50メートルを5秒8で走った俊足で、広島時代は16、17年に16盗塁、19年には25盗塁をマークした。本塁打も16年から6年連続20発以上。打って走れるのは、誠也の専売特許だっただけに、ドジャース戦は人一倍燃えていたでしょう。前日は適時打。この日も大谷の47号の後に本塁打を打ち返したし、大谷の48盗塁の後に三盗。痛いミスとなったが、こういう無鉄砲さが、短期決戦では相手には怖かったりしますから」

 カブスはワイルドカード争いでメッツを5ゲーム差で追うが、もし逆転で勝ち上がってきたら、プレーオフで対戦する可能性のある大谷にとって厄介な敵になりそうだ。

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 ただでさえドジャースはポストシーズンに向け「ヤバすぎる超不安材料」がある。いったいどういうことか。ド軍にいま、何が起きているのか。

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