Googleは10日、YouTubeにおいて、クリエイターとアーティストを保護する新しい2つのツールを開発していることを明らかにした。

1つは、Content ID内で合成された歌声を識別する新しいテクノロジー。これにより、自分の歌声を模倣したYouTube上の生成AIコンテンツを自動的に検出し、管理できるようになるという。このテクノロジーはパートナーとともに改良を進めており、来年初には試験的プログラムを実施予定。

2つ目は、クリエイターや俳優、ミュージシャンやスポーツ選手など、さまざまな業界の人々が、AIで生成された、自身の顔を使ったコンテンツを、YouTube上で検出・管理できるようにする、新たなテクノロジーで、積極的に開発中とのこと。

最新のプライバシーに関するポリシーのアップデートと組み合わせると、YouTube上での AIを使用した人物表現を管理する強力なツールになるという。

Googleは、2007年以来、Content IDにより毎年数十億件の申し立てを処理し、作品の再利用によってアーティストやクリエイターに数十億ドルもの収益を生み出してきたという。「AI時代においてもこれと同レベルの権利保護をもたらすことに全力を注いでいる」とのこと。