(※写真はイメージです/PIXTA)

写真拡大

生きている以上、時間は有限。であれば、できるだけ「有益に」時間を使いたいと思ってしまいがちですが、起業家の藤野淳悟氏いわく「有益か否かよりも大事な判断基準」があるようです。本記事では、藤野氏の書籍『60%の力でうまいこと結果を出す思考100』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集し、自分らしくいられるための「時間の使い方」のコツについて解説します。

人間関係は「捨てる」ことで手に入る

とても不思議な人がいる。そんなに好きでもない相手と時間を過ごす。もっとひどい場合、嫌いな人と会う。仕事上、会わなければいけないなら、まだ理解はできる。その場合はとっとと転職をするべきだが。孤独や寂しさを恐れて、好きでもない人と会うのは精神的に良くない。そんなことを言いながら、僕も死ぬほど同じ経験をしている。寂しいって怖いんだよね。

しかし、人というのは、関わることのできる人間の数は限界が決まっているもの。プライベートで普段から連絡を取る人なんて、せいぜい10〜30人くらいが一般的ではないだろうか? 実際、人が深く関われる人間関係は30人というデータも出ている。そんな貴重な30人のリストなら、大好きな人だけで埋めたくはないだろうか? そのリストにそんなに好きじゃない人を座らせているなんてドMでしかない。

そのリストに大好きな人を座らせる方法がある。それは、好きじゃない人と関わらないことである。リストから外すのだ。人間関係の断捨離である。面白いもので、捨てないと入ってこない。不要なものを手元に置いておくと、あなたが望むものが入ってくるスペースが確保できないのだ。

まずは怖くても手放すこと。素敵な人と出会ったから捨てるのではない。

捨てるから手に入る。この順番を間違えてはいけない。

あなたが関わる10人の平均があなた

やってほしいことがある。あなたが普段からよく関わる10人をピックアップしてほしい。その10人の平均があなただ。納得? それとも「うーん」となるだろうか?

あなたは、あなたが関わる人で作られている。それほど人は環境動物なのだ。収入のことを言うと、普段から関わる10人の平均があなたの収入になる。収入を上げたければ、関わる人を変えればいい。自分の中の「当たり前」を変えると自然と自分も変わっていく。

だからと言って収入だけで見てはいけない。なぜかと言うと幸福とは、お金だけで決まらないから。時間や健康や人間関係、精神的なもののバランスが人生の幸福度を決める。あなたがこの人と関わると「理想の自分」になれると思う10人と関わることをおすすめする。

人は人で磨かれるものだ。

1時間単位で時間の管理をする

みんなお金は大切にするのに、なぜか時間は大切にしない。お金の家計簿をつけて支出管理はするのに、時間の管理はしない。時間のどんぶり勘定は危険だ。

時間=「命の残り時間」。明日生きている可能性なんて50%だ。何が起こるかわからないのが人生。だからと言って1分1秒を大切にしろ、なんて言わない。「普通に生きて、豊かでいたい」くらいならそこまでしなくていい。あんまりにも意識が高すぎるのも鬱陶しいし、ストレスがたまる。せめて、1時間単位でものを考えてみるのをおすすめする。

スマホのスケジュールや、紙のスケジュール帳に1時間区切りで予定を入れ込む。最初はそれくらいでいいと思う。仕事後に今まで1個のことしかやっていなかった人は、1時間区切りにすると案外時間はあることに気づくと思う。

有益か否かよりも「大好き」かどうかで判断すべきワケ

ひとつのことを時間も決めずにダラダラやり続けないこと。どうせ集中力は落ちてしまう。仕事後に1時間区切りで、予定ややるべきことを入れていけば、人とも会えるし、勉強もできるし、好きなテレビやYouTubeだって見られる。やるべきことはもちろん、無価値と思われるようなことでも、あなたが好きなら、時間を区切って好きにすればいい。

有益なことばかりやっている人はつまらない。無益なことでも大好きなことをやっている人は魅力的だ。未来のため、あなたがあなたらしくいるために、時間のどんぶり勘定はやめてみてほしい。

まずは1時間区切りからチャレンジ。

藤野 淳悟
起業家