スリムで大画面になった「Apple Watch Series 10」。内蔵スピーカーで音楽再生
Apple Watch Series 10
アップルは、「Apple Watch Series 10」を発表した。これまでで最も薄いApple Watchでありつつ、Apple Watchの中で最も大きなディスプレイを搭載している。9月20発売で、価格はアルミニウムモデルが59,800円から、チタニウムモデルが109,800円から。
アルミニウムモデル、チタンモデルを用意。アルミニウムモデルの仕上げはシルバー、ローズゴールドと、独特の反射となめらかさを備えた新しいポリッシュ仕上げのジェットブラックの3種類。
従来のステンレススチールモデルに代わって登場したチタンモデルはジュエリーのような輝きが楽しめるといい、仕上げはナチュラル、ゴールド、スレートの3種類を用意する。
SiPやデジタルクラウン、スピーカー、前面クリスタル、アンテナなど、ほぼすべての要素を一から見直したといい、Apple Watch Series 7、8、9よりも約10%薄くなっているが、一日中持続する18時間のバッテリーを維持。
新しいS10 SiPを搭載。このチップはより薄型になりつつ、パフォーマンス、電力効率、インテリジェンスを重視して設計。内蔵の4コア Neural Engineにより、ダブルタップジェスチャ、デバイス上のSiri、音声入力、ワークアウトの自動検出など、ユーザーが毎日使用するインテリジェントな機能、衝突検出や転倒検出などが利用可能。
薄型化に加え、軽量化も実現。アルミニウムケースはSeries 9より最大10%、チタンケースはステンレススチール製Series 9より約20%軽量化した。ケースは角がより丸くなり、アスペクト比が広くなったため、ケースがわずかに新しい42mmと46mmのサイズに拡大される一方、ディスプレイも大幅に大型化した。
Series 10は、Ultraシリーズも含むApple Watch史上でもっとも大きなスクリーン領域を持っており、Series 3と比べて最大75%、Series 4/5/6と比べて最大30%、Series 7/8/9と比べて最大9%、アクティブ画面領域が拡大。読みやすさと使いやすさが向上し、メッセージ、メール、ニュースなどのアプリも快適になるとのこと。
各ピクセルを最適化してより広い角度でより多くの光を発する広角なOLEDディスプレイを搭載。斜めから見たときにSeries 9よりも最大40%明るく、一目で読みやすくなったという。
広角OLEDディスプレイは電力効率の向上にも寄与。Apple Watchが常時オンモードのときのリフレッシュレートが1分に1回から1秒間に1回に高速化された。これにより、「手首を上げなくても秒針の動きを見ることができる」とのこと。
スピーカーも完全に見直し、「音響性能を妥協することなくサイズを30%小さくした」という。またApple Watchでは初めて音楽やポッドキャストなどのメディアを直接スピーカーから再生することも可能になった。
watchOS 11の新しい文字盤は、Apple Watch Series 10の大型ディスプレイと高速リフレッシュレートを活かすように設計。
新しい金属製の背面には、より大きく効率的な充電コイルが組み込まれ、これまでで最も充電が速いApple Watchだという。具体的には、15分の充電で通常の日常使用を最大8時間、8分の充電で最大8時間の睡眠追跡が可能。充電が高速化したことで、約30分でバッテリーの80%まで充電できる。
新しい水温センサーや深度センサーを搭載したほか、睡眠中に着用し、心拍数、呼吸数、手首の温度など、夜間の主要な指標を追跡する既存のインテリジェントな健康機能も利用可能。さらに、睡眠時無呼吸の兆候を特定するのに役立つ機能も提供する。