DTS Clear Dialogueのイメージ

DTSは5日、最新のAIベースの音声処理技術を使って、テレビ音声の明瞭度を向上させ、より個人の好みにあったオーディオ体験を実現するというソリューション「DTS Clear Dialogue」を発表した。9月6日から10日まで、ドイツのメッセ・ベルリンで開催される国際コンシューマ・エレクトロニクス展、IFAのXperiブースでデモも実施する。

「テレビを視聴する際に会話が聞き取りづらい」という問題に取り組んだもの。音声を聞き取りづらい要因は、再生デバイスによる制約、視聴コンテンツごとの音声の特性のばらつき、視聴環境を取り巻く周囲の騒音、視聴者自身の聴力の差など、多岐にわたる。

DTS Clear Dialogueは、視聴者の好みに合わせた音にカスタマイズすることで、会話の理解度を大幅に向上。SoC上で処理を行なうAIベースの音声処理技術により、テレビメーカーが自分好みの音にカスタマイズできる機能をユーザーに提供できるようになるという。

具体的には、AI音声処理技術とマシンラーニングの技術を活用し、音声を識別、分離、強調。視聴者がより聞き取りやすくなる。言語を問わず、映画やテレビ番組、スポーツ、ライブイベントなど、あらゆるコンテンツに対応できるとのこと。

また、聴覚障害やリスニング環境など、さまざまな条件によって変わる音の好みに対応するため、ユーザーが台詞の有無に応じて好みの設定を作成する機能も含まれているという。