とんねるず木梨憲武石橋貴明(右写真・YUTAKA/アフロスポーツ)

 8月24日、お笑いコンビ・とんねるずが11月8〜9日に日本武道館で開催する「とんねるず THE LIVE」の公式サイトは、同日に始まったチケット一般発売が完売したことを発表した。

「同公演のチケットは、7月中に先行抽選販売がおこなわれており、そこで外れた場合は、8月24日の一般発売で購入するしかありませんでした。

 しかし、一般発売は始まると同時に“即完売”に。そのためか現在、同公演のチケットはチケット売買サイトで高額取引されている状態です」(芸能ライター)

 もともと、いちばん高いチケットでも1万4800円(税込み)という価格設定だったが、「チケジャム」という売買サイトでは、8月25日午後の時点で、1枚10万〜16万円という高値で出品されている状態だ。

「もちろん、差額で儲けようという不正転売目的での取引は許されるものではありません。そのため『とんねるず THE LIVE』の主催者側は、公式サイトでも『同行者指定』と『本人確認』の実施を明言しています。

 ただ、いまの転売対策はこれだけでは不十分といわれても仕方ありません。チケット売買サイトでは、出品者側が本人確認書類の貸し出しを考慮したうえで、取引をおこなっているからです」(週刊誌記者)

 実際にX上では、転売対策の不備を指摘する声が多く聞かれており、その矛先はとんねるずや主催者側に向かい始めている。

《今のご時世に転売対策してないなら、所属事務所の信用問題に関わらないか?》

《転売対策を可能な限りやれたイベントもあります 天下の「とんねるず」が こんなクソみたいな転売を見て見ぬふりするのなら そんなライブ行く価値ない と言ってしまいそうです》

とんねるず早速転売されてる。頼むから転売対策してくれよ》

 とんねるずがライブをおこなうこと自体が29年ぶりとあって、注目されているイベントだが、転売への意識はあまりに低いと言わざるをえない。最近のライブ・コンサートの転売対策事情について、芸能記者はこう話す。

「2024年2月、お笑いライブとしては異例の東京ドーム公演をおこなったオードリーですが、この際もチケットが高額転売される事態となり、主催者は開催数日前に、一部の転売されたチケットの購入者を特定したうえで、チケットを無効化することを発表しました。

 また、同時に違法行為に対して、警察への通報など『然るべき対応』を取るとも発表。これまでにない厳しい対応と称賛されたんです。

 現在、約6年ぶりの全国ツアーを開催中の宇多田ヒカルさんなどの場合は、チケットを販売するだけでなく、事情によりチケットを手放したい購入者向けの『リセール』を公式で受け付けています。こうした対策は、それなりの規模のイベントでは当たり前になってきていますね」

 せっかくの復活ライブも、不手際が目立っては“情けねえ”と言われてしまうだろう。