サウジ行きが取り沙汰されているディバラ。(C)Getty Images

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 12年にわたるイタリアでの生活にピリオドを打つのだろうか。

 衛星放送『Sky Sport』など複数のメディアによると、ローマのパウロ・ディバラがサウジアラビアのアル・カーディシーヤと金銭面で合意に達したという。3年総額7500万ユーロ(約127億5000万円)という巨額の提示に応じたようだ。

 ローマとアル・カーディシーヤの交渉がまとまれば、ディバラは中東での新生活に向かうこととなる。移籍金は300万ユーロ(約5億1000万円)にボーナスという条件が見込まれているようだ。

 2012年のパレルモ移籍以降、ディバラはユベントス、ローマと、セリエAで12年にわたってプレーしてきた。データサイト『Opta』によると、2024-25シーズン開幕時点のセリエA選手で最多となる123得点をあげてきた選手だ。リーグを代表する存在のひとりと言えるだろう。

 それだけに、ディバラの中東移籍は大きく取りざたされている。元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは、アルゼンチン代表でワールドカップも制したファンタジスタに批判的だ。
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『fanpage』が伝えたところによると、カッサーノは『Viva El Futbol』で「ディバラは過大評価されている。メディアが味方し、フェノーメノのようにした」と述べている。

「だが、彼のフィジカルはクソったれだ。1回くしゃみしたら、15試合欠場する。(フランチェスコ・)トッティがいなくなるなら、ローマは泣いたり嘆いたりできる。ディバラじゃない。彼らは大騒ぎを起こしているが、まずはローマのことだ。そして(ダニエレ・)デ・ロッシ監督、それからディバラら選手たちだよ」

「(ローマにはマティアス・)スーレのような選手がいる。フィジカルがもっとずっと強く、ドリブルができ、パーソナリティもある。そして若い。ディバラは31歳だ。本当に怪物なら、ユベントスは決して手放さなかっただろう」

 それでも、ディバラの移籍をめぐっては様々な意見がある。名門クラブで活躍してきたビッグネームがまたひとり、イタリアを去ることになるのか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部