モンテディオ山形のMF土居聖真が19日に自身のオフィシャルブログ(https://ameblo.jp/shomadoi/)を更新し、「今、山形に帰って来たからこそ皆さんに伝えたい事」を綴った。

 土居は先月末にプロ入りから過ごした鹿島アントラーズを離れ、地元クラブの山形へ電撃移籍。今月3日のJ2第25節・ファジアーノ岡山戦(△1-1)で加入後初出場を果たし、いきなり初得点を挙げた。続く11日の第26節・徳島ヴォルティス戦(○1-0)で本拠地デビューを飾ると、ホーム連戦となった17日の第27節・V・ファーレン長崎戦(○4-2)で本拠地初ゴールを記録。自身の得点でチームを2連勝に導いた。

 加入直後から好パフォーマンスを続ける土居は、ブログの冒頭で「2年前の冬に、母方のおじいちゃんが癌で亡くなりました」と告白。小学校を卒業して鹿島ジュニアユースに加入するまで山形県で育った同選手は、母方の祖父にとても可愛がられていたという。

「鹿島に行ってもたくさんじいちゃんと電話していました。年末年始も山形に帰省した時は毎年会いに行っていました。じいちゃんが亡くなる前には親戚みんなで温泉旅行にも行きました。じいちゃんはいつ会っても元気でお茶目で食べる事、飲む事が大好きでどんな人にも優しくて男前で自慢のじいちゃんでした」

「そんな僕がこの夏にモンテディオ山形に移籍し、先日の2024年8月17日、僕個人としては特別な日となりました。山形の人達にはもちろんですが、じいちゃんに捧げるゴールと勝利を届ける事ができました」

 地元山形で亡き祖父に捧げたゴールと勝利。土居は「もっと早く帰ってくればよかったと後悔した日もありました」と明かしつつ、「でも、じいちゃんに『ただいま』の報告をできたと思います」と祖父に思いを馳せている。

 続けて「じいちゃん本当にありがとう。まだまだ元気な姿を見せられるよう頑張るね」と天国の祖父に向けて語りかけ、「これからまだまだ山形のため、そして愛するじいちゃんのために、精一杯頑張ります」と決意を新たにした。

J2第25節・岡山戦(△1-1)の同点ゴール
J2第27節・長崎戦(○4-2)の先制ゴール