ジョン・メイオール https://www.facebook.com/photo/?fbid=1023647389120429

ギタリストのジョー・ボナマッサが、今年、ロックの殿堂入りが決まっていたジョン・メイオールの死を受け、ロックの殿堂の主催者はアーティストの年齢を考慮すべきと苦言を呈した。

英国ブルース界のレジェンドとリスペクトされてきたメイオールは、ロックの殿堂からアーリー・ミュージカル・インフルエンス・アワードを受賞することで、その功績を称えられるはずだったが、10月開催予定のセレモニーを前に、今月22日90歳で永眠した。

ボナマッサは、『Artists On Record』のインタビューでこう語っている。「僕は、彼が自分が殿堂入りするのを知っていたのは良かったと思っている。だが、彼がそれを目にできなかったのは悲しいし、ちょっとムカついてもいる。なぜなら、彼は何十年も前からそれに値していたから」

「(今年、同じくアーリー・ミュージカル・インフルエンス・アワードを受賞する)アレクシス・コーナー(1984年死去)もそうだ。彼は、殿堂が設立された初年か翌年に殿堂入りすべきだった。彼らには、今すぐ見直すべき欠陥がたくさんある。アーティストたちが死ぬのを待つなんてあり得ない。“じゃあ、死後、殿堂入りさせよう”なんて言うな。意味があることなんだよ。ジョンにとっては何らかの意味があっただろう。僕の友人、イエスのクリス・スクワイアにも意味があったはずだ。イエスは、彼が亡くなった翌年(2016年)に殿堂入りすることが発表された」

今年は、メイオールだけでなく、ミュージカル・エクセレンス・アワードを受賞するMC5のウェイン・クレイマーとデニス・トンプソンが、セレモニー前に亡くなっている。MC5は、それまでに6度もパフォーマー部門で殿堂入りの候補に挙がっていた。

今年殿堂入りするアーティストの一覧は4月に発表され、5月に死去したトンプソンはMC5のミュージカル・エクセレンス・アワード受賞を楽しみにしていた。一方のクレイマーは2月に亡くなっており、知る由もなかった。

ボナマッサは、こうも続けている。「何十年も前に殿堂入りしているべき人たちの多くが年を取りつつある。主催者は彼らを殿堂入りさせる必要がある。僕はロックの殿堂が大好きで、主催者たちとの関係は良好だ。その組織と信憑性のためには、ポール・ロジャースを何かで殿堂入りさせるべきだ。フリーは殿堂入りさせないとか言うつもりか?」


Ako Suzuki