パリ五輪で好セーブ連発の小久保玲央ブライアン【写真:ロイター】

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小久保への評価が急上昇

 大岩剛監督率いるU-23日本代表は、現地時間7月27日に行われたパリ五輪の男子サッカー・グループリーグ第2戦でマリを1-0と下し、決勝トーナメント進出を決めた。

 GK小久保玲央ブライアンは好セーブを披露し、2試合連続で完封勝利に貢献した。

 ナイジェリア人の父親と日本人の母親を持つ小久保は2019年に柏レイソルU-18からポルトガル1部ベンフィカのU-23チームに加入。22年にはトップチームのベンチ入りを果たすなど、この先の活躍が期待されていた選手の1人だった。

 今年5月のU-23アジアカップでは、大会を通じて抜群のハイボール処理や好セーブを連発。決勝のウズベキスタン戦ではPKストップも見せ、大会優勝に大きく貢献した。

 そんな小久保はパリ五輪でも輝きを放った。初戦のパラグアイ戦(5-0)をクリーンシートで終えると、続くマリ戦も1-0でシャットアウト。PKシーンでは相手のシュートコースを読み切り、PK失敗を誘発した。

 PKのシーンでは直前に笑顔を見せるなど、強心臓ぶりも見せた。小久保は試合後に「自分でも止めるっていうか、外す、入る気がしなかったんで、彼らのためになんか感情がすごい入って、笑っちゃいました」と、絶体絶命のピンチを振り返っていた。

 現在23歳の小久保への期待は高まるばかりだ。SNSでは逸材GKについて、「A代表に呼ばない理由がない」「頼もしすぎる」「まさに守護神」「落ち着きも素晴らしかった」「今後のキャリアが楽しみな選手」などコメントが寄せられた。

 今夏の移籍市場ではベンフィカからベルギー1部シント=トロイデンへの移籍が決定した小久保。パリ五輪での活躍と、今後のキャリアにも注目が集まっている。(FOOTBALL ZONE編集部)