「猛暑の日、交差点に立ってた両手に杖の男性。様子がおかしいと思って見ていると...」(北海道・30代男性)
シリーズ読者投稿〜自慢になってすみません〜 投稿者:Sさん(北海道・30代男性)
Sさんはその日、熱中症になった母のためにおかゆを買いにコンビニを目指していた。
その途中、足の悪い男性が倒れるところを目撃して......。
<Sさんの体験談>
35度を超える猛暑日のことです。母が熱中症で倒れ、近くのコンビニにおかゆを買いにいくことになりました。
その途中、交差点で信号待ちをしていた時にふと視線を右にやると、15メートルくらい先に、両手に杖を握る40代くらいに見える男性が、こちらに背中を向けて立っているのが見えました。
誰も助ける気配がなくて...
少し様子がおかしかったので見ていると、どうやら両足が悪いようです。
次の瞬間、後ろに倒れました。
猛暑の中、なかなか立てない男性。
近くにいた人たちが手助けする気配もなく、僕は無意識に男性に駆け寄っていました。
「大丈夫ですか?」
声をかけると、30代前半くらいの若い男性でした。大量の汗を流していました。
肩を抱えて男性を立たせると、「すみません。ありがとうございます」と言っていました。
男性の両足に視線を見て、どうやら怪我ではなく病気だとすぐに気が付きました。
股関節から下が曲がらない感じだったからです。
遠くはない場所だったけど...
「家は近くなんですか?」と僕が尋ねると男性は、「まぁ近くと言えば近くなんですが、、」と答えます。
詳しく聞くと、その場所から600メートルほどの距離でしたが、途中急な坂のある場所。
3時間掛けて歩いて帰るつもりのようでした。
僕は「待ってて下さい」と伝え、男性の元まで車をもってきました。
車を横付けしても、彼は10センチの段差も上がれません。
しかたなく、歩道に車を乗り上げ、僕は車から降り男性に肩を貸して車に乗せました。
「よくここまで歩いてきたなぁ」
僕は心のなかでそう思いました。
そのまま男性の家まで車を走らせ、肩を貸して降ろし、無事に送り届ける事が出来ました。
帰りにおかゆを買うのを忘れたのは、内緒です。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
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