「20代の息子は電車の運転士。ある真夏の猛暑の日、停電で止まった車両で乗客の中年女性に...」(兵庫県・60代)
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Fさん(兵庫県・60代)
ある夏の日、Fさんの息子が運転する電車が停電の影響で止まってしまった。
乗客は全員降りて行ったが、運転士である息子は猛暑の中でも車両から離れられず......。
<Fさんからのお便り>
関東圏を走る電車の運転士をしている、20代の息子に代わって投稿します。
コロナ禍前の真夏の猛暑の日、停電のために息子が運転する電車が止まってしまった時のことです。
運転席で泣いた息子に代わって
当然、乗客はすべて降りて行かれましたが、運転士は車両から離れるわけにはいきません。
息子の車両は地上の高いところにある駅で止まっていたので、まだ風は通っていたそうですが......。
そこへ中年のご婦人が来られ、息子に話しかけてきたと言います。
「運転士さん暑いでしょう。私は医療従事者です。これどうぞ」
そして、経口補水液と塩分タブレットを渡してくださったとのこと。
息子はありがたく頂き、嬉しくて運転席で泣いたそうです。
大変なコロナ禍を無事乗り切られたでしょうか? あの時のご婦人に、息子に代わって御礼申し上げます。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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