シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Dさん(兵庫県・30代女性)

その日、Dさんは大学の部活終わりに乗った電車で違和感を覚えた。

使っている電車はいつも混雑していたが、それにしたって前の人が近すぎたのだという。

<Dさんの体験談>

大学生時代のある日、私は部活終わりにジャージで電車に乗っていました。

人が多かったので、私は吊り革につかまって立っていたのですが......。

いつも窮屈だったけど、この日は...

私が使う電車はいつもスーツのサラリーマンばかりで窮屈でした。

が、この日はなんだかいつにも増して狭い。近い。なんとなく違和感を感じていました。

すると、私と私の前に立っていた人の間に、別の男性がサッと割り込んできたのです。

そこで私は、前に立っていた人がわざと私に密着していたことに気が付きました。

痴漢だったんですね。今までそんな経験がなかったし、ジャージで地味な学生だったので、全くもって油断していました。

割り込んでくれた男性は私を庇うように隙間を作って距離を保ち、しばらくして、目的の駅に着いたのか降りていきました。

私は戸惑いと恥ずかしさとで、その人にお礼を言うことができませんでした。

けれど、この経験は一生忘れません。助けてくださってありがとうございました。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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