X、動画再生をオフ設定にしても動画広告は再生される仕様に「めちゃくちゃストレス」不満の声続出

2024年5月以降からX(Twitter)では、タイムライン上で動画再生に関する不満の声が出てきている。

この現象に困っているという編集部スタッフによると、以下のような症状が出ており、スマホの動作にも影響が出ているように感じているという。

いずれもXの設定で「動画の自動再生」を「オフ」にしているにも関わらず出てくるのだそうだ。

※「設定とサポート」→「設定とプライバシー」→「アクセシビリティ、表示、言語」→「データ利用の設定」 で「動画の自動再生」をオフにしていれば、通常の動画投稿は自動再生されない。

Spotifyを再生しながらXのアプリを見ていたときに、動画広告が出てきたら再生していた音楽が止まってしまった」
「スペースをリスナーとして聴いていたときに、タイムラインを更新したら動画広告が出てきて、スペースが止まってしまったこともある」

実際にそのような現象が起きるか、自前のスマホで音楽再生をしつつ確認してみた。

Apple MusicおよびSpotifyで音楽を再生しながら、Xアプリを起動してタイムラインをスクロールしたところ、確かに動画広告に当たると音楽がストップし、動画広告が再生された。ただしミュートはかかったままだったので音声は流れなかった。また、プロモーション動画であっても自動再生されないものもあった。

Apple MusicSpotifyでも試したが同じ結果だった

そして、動画の連続再生についても証言通り再現されてしまった。次々と動画を見たい人にとっては便利な機能ではあるが…。

Xユーザーからは「サウンドのオフ設定も動画の自動再生オフ設定も貫通してくるのはやりすぎ」「自動再生されて音楽止まるのがめちゃくちゃストレス」「パケット食うのが困る」「最近のスマホの発熱、動画広告のせいじゃないか」など、困惑している声が多数見られる。

Xでは動画広告に出稿した際、広告主はX上で動画が再生された回数に応じて費用を支払うという形式になっている。具体的には以下の要件を満たすと課金対象となるようだ。

ユーザーのタイムラインに動画の50%以上が表示された状態で2秒間経過した場合か、ユーザーが全画面表示またはミュート解除のクリック操作を行った場合のみ、課金の対象となります。

広告主様が3秒/100%再生数広告を選ぶと、タイムラインに動画全体が3秒間表示されるか、クリックして全画面表示にした、またはミュートを解除したというアクションのいずれかが最初に確認された時点で課金の対象となります。

出典:Xビジネス「動画の再生数キャンペーンを作成する

ユーザー側の対策として、動画広告のアカウントをブロックするか、キーワードでミュートするといった方法が考えられる。最終的には広告が表示されない、有料の「Xプレミアム」アカウントに切り替えることを検討するほかないだろう。

動画広告広告主に撮って魅力的な商材で、Xの説明によると「動画付きのツイートは、リツイートされる確率が画像付きのツイートの6倍に達します(原文ママ)」と説明されている。X、および広告主には、こうしたユーザーの不満もあることを考慮して欲しいものだ。

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