元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が6月23日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「【交流戦MVP男】『〇〇を獲得する可能性』昨年まで1軍未出場『水谷瞬』がなぜここまで飛躍できたのか? 高木が見た可能性と飛躍の要因について語ります!」に出演。日本ハム・新庄剛志監督が、水谷瞬の才能を開花させられた要因を解説した。

新庄剛志監督


○新庄監督とソフトバンク首脳陣の違い

動画公開日の6月23日終了時点で31試合に出場し、打率.362、3本塁打、19打点を記録していた水谷。交流戦では18試合すべてに出場し、打率4割3分8厘(28本安打)、ホームラン3本、13打点をマークして、MVPに選ばれた。

そんな水谷について、高木氏は「活躍するにあたって、誰と出会うか。新庄監督と出会ったというのが大きいと思う」と前置きしつつ、「水谷の魅力に気づくか気づかないかというのは、指揮官であったりとかコーチだよね」「でも、ソフトバンクの時に気がつかなかったというのは選手の層が厚かったのかも分からないけど、その魅力を試してみようという監督もコーチもいなかったってことでしょう?」と、新庄監督と、ソフトバンクの首脳陣の違いを指摘する。

また、森藤恵美の「新庄監督はどういうセンスを見抜いて抜擢したんですか?」との問いには、「見抜いてることも確かなんだけど、10試合だったら10試合チャンスをやる。そこでチャンスをものにできたのが万波だった。今年は水谷に10試合やろうと思って、腹を決めて使ったのがオリックス戦から交流戦にかけてだと思う」と持論を展開。そして、「その期待に応えられたのは、相性だと思う。新庄監督と水谷の性格的な相性というか」とも話して、水谷の躍進を分析していた。

【編集部MEMO】

横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。