「彼はとても謙虚だ」今永昇太の“野球への姿勢”をチームメイトも認める「カブスを代表して球宴に出場してくれたら光栄」

写真拡大

今永はオールスターゲームに選出されるだろうか(C)Getty Images

 カブスの今永昇太が現地時間7月3日(日本時間4日)、本拠地リグリー・フィールドでのフィリーズ戦に先発登板し、6回86球を投げて6安打3失点、8奪三振という内容だった。

【動画】内角にズバッ!今永昇太がストレートで空振り三振を奪うシーン

 初回、先頭打者のブライソン・ストットを四球で歩かせたものの、2番のトレー・ターナーを3球三振、3番のアレク・ボームを右飛、4番のニック・カステラノスは空振り三振に切って取る上々の立ち上がりを見せる。

 3回は味方が1点を先制してくれた直後にラファエル・マルシャンにソロを浴びて1-1の同点となったが、アウト3つはすべて空振り三振で切って取り、3回まで6個の三振を奪った。

 4回、5回も抑え、勝ち投手の権利を得たが、6回に先頭のターナーに内野安打を許すと、ボームに逆転2ランを浴びてしまい、今永は打たれた瞬間に思わず天を仰いだ。2-3となり、今永はこの回でマウンド降りた。

 それでも、今季10度目となるクオリティースタートを達成し、打線が7回二死から同点に追いついたため、今永の黒星は消滅。防御率は3.16となっている。

 そんな今永について、『MLB.com』のジョーダン・バスティアン記者は、今永がこの日の投球で「オールスター出場の可能性を高める」と報じている。「数回の不調を除けば、この新人左腕は今シーズン傑出した活躍を見せ、ナ・リーグ新人王候補に名を連ねる可能性がある」と伝えている。

 さらに今永が「ナ・リーグのオールスターチームに選ばれるかもしれない」と、現地時間7月16日に行われる球宴出場の可能性を伝えたが、本人は「選ばれたときに、それには答えたい」とだけ話している。

 記事では「カブスは今シーズン、イマナガが先発した試合で12勝4敗を記録しているが、それ以外の試合では27勝44敗だ」とし、「イマナガは7勝2敗、防御率3.16を記録しており、これは現在ナ・リーグ10位で、91イニングを投げ、92奪三振、四球はわずか15である」と、ここまでの好成績を称えている。

 今永がオールスターでの登板について「まだそこまでに達していないと感じている。その水準の投球ができていない」と語ったことも紹介し、前回登板の6月27日のジャイアンツ戦で6回5安打3失点で降板した後、自身の投球には満足していなかったことも伝えている。

 その言葉を聞いて、同僚のイアン・ハップは「彼はとても謙虚だ」と話し、さらに「彼は素晴らしい。彼は最高の投手のひとりで、新人投手として、メジャーリーグでの最初の16試合で彼が成し遂げたことはとても印象的だ」と称えている。

 そして「彼は我々チームのために活躍している。彼がシカゴ・カブスを代表してオールスターゲームに出場してくれたら光栄だ」と、語ったという。

 ここまでの成績と野球への姿勢は、チームメイトも認めている。もし球宴に出場すれば、メジャー日本選手では15人目となり、新人では昨年、メッツの千賀滉大に次いで8人目となる。その栄冠をつかめるか注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]