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【第1話】から読む。

前回からの続き。僕はリョウ。結婚相手として選んだのは、子ども時代に暗い影を落としているヒナノという女性だった。壮絶な子ども時代を過ごしたとは思えないほど明るい性格に惹かれ、交際も結婚も僕から申し出た。母にも事情を話すと、「私のことを本当の母親だと思ってほしい」と大はりきり。ヒナノも喜んでいたし、そのときは上手くいくと信じて疑わなかった。しかし最近になってヒナノがやや暴走気味で頭が痛い。僕がうまくコントロールできればいいのだけれど……。



姉ミクからのLINEを見て、僕は長いため息をついた。

嫌な予感しかしない。

実家に行くと怒りを含んだ顔の姉と、落ち込む母が迎え入れてくれた。そして衝撃的なことを言われた。



あまりの内容に僕もクラクラしてしまった。



姉は「私たちが怒鳴られたのはもちろんびっくりしたし不快だけど、それはまだいいの。でもね、シンタがショックを受けちゃって……。『ヒナノちゃんが来るならこの家いや!』って言い出しちゃって……」と、怒りを抑えながら話してくれた。



僕が「本当にごめん。もう二度と近寄らせないようにするから。もうヒナノちゃんはこのお家に来ないから安心してね」と伝えると、シンタくんは安心したようだった。



仕事の途中で姉から連絡がきて、「きっといいことではないだろう」と予感はしていた。

しかし実家では、僕の予想よりはるか上の出来事が起きていた。ヒナノが実家で怒鳴り散らしたらしい。どうやら今度行く旅行のことを知って、「なんで自分を連れて行かないんだ」と無茶な主張をしたらしい。なんでそんなことをしてしまったのか。

今となっては、「僕がもっと早く止めていれば」と後悔しかない。母も姉も、そして甥っ子も驚いてしまったことだろう。

【第6話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・ちょもす 編集・横内みか